オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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本棚登録 : 476
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253142946

感想・レビュー・書評

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  • ナンセンスな思考実験ギャグで進むミヤコひとりのパートからオンノジとの暮らしが始まって物語がどんどんリリカルに進む。
    自分は酢めし疑獄で衝撃を受け、作風がキャラものに移行していったところで離脱したくちなので、前半が圧倒的に好みなんだけど、ひとつの作品としての完成度で、マンガ家として格が上がったんだなとわかる。(10年以上前の作品を今さら読んでますが…)

  • 世界に人がいなくなるという不条理に、さらに奇妙なギャグが入ってきたりするのであまり好きでない人もいると思う(特に前半)。
    しかし、キャラクターたちがこの世界で日常を楽しんだり落ち込んだりといったところをみていると、妙に共感してしまう。
    ワケのわからない世界をどう生きていくのか、考えさせられる。

    子供のころ、明日世界がおわったらとか、ほかの人が誰もいなくなったらとか、そんな妄想をしていた人には楽しめるのかもしれない。
    あと、中学時代孤独にすごしていた人には刺さりそう。

    日常がずっと続く、世界は広いといったことに実感を持てない子供時代に戻ったような、ノスタルジックな気分にさせられる作品だった。

  •  世界で自分以外の人間が消えちゃったという設定からは想像できないホワーンとした内容でした。
     
     でもそういう中で主人公が不意に深く考えるシーンがあったり、ネタバレなりそうであんま言いづらいですけど、良いことが起きたり、それに関係する辛いこと不安なことを考えたりと、凄く感情の表現がお上手や〜思いました。

     キャラもめっちゃ可愛いです。

  • 自分と「オンノジ」以外誰もいない世界、何だかよく分からなかったが、最後の1コマが良かった。

  • 人が突然いなくなった世界でひとりきりになった少女・ミヤコ。無人の街で過ごすうち、フラミンゴとなってしまった少年と出会う。ミヤコは彼を“オンノジ”と名付け、誰もいなくなった非日常の世界で、二人きりの日常を過ごし始める。

    SF日常4コママンガという枠組みでは捉えきれない、作者独特の捻くれた視点やユーモアセンスが光る作品。無人となった奇妙な世界を利用しつつも、オチは日常で閃くようなアイデアや言葉遊びだったりして面白い。
    『オンノジ』の面白さって「日常のこれを非日常化したらどうなる?」という実験なのかなと感じた。「世界から人や動物がいなくなったら?」という世界観もそうだし、他のネタたちもそう。非日常が舞台だけど日常からくる香りもして、その相互作用が楽しい。

    「変わらない景色 世界は同じ姿のまま 私達の方を変えていく」
    どんな世界になったとしても、人がいれば生活は続いていく。きっとそれは変わらないことで、それを楽しんでいくことができたら世界はいつも御の字なんだろうね。

  • 設定面白いと思ったんですが、ネタが全体的にパンチ力不足に感じました。

  • 施川さんの作品は『バーナード嬢』も『ヨルとネル』も『銀河の死なない~』も大好きだけれど、それらの作品のエッセンスがギュッとつまっているのがこの作品ではないかと思う。突然ふたりっきりの世界にほおり込まれてしまった主人公たちが、絶望することなく、悲壮になりすぎることなく、けらけら笑いながら生きていける素晴らしさ。ひとりじゃなければ、世界は終わらない。それを伝えてくれているんじゃないかな、と思いました。大好きな作品です。

  • 突然世界から人も犬もいなくなり、一人になった少女・ミヤコ。
    少し奇妙な無人の街で過ごすうち、“何か”の存在に気付いたミヤコはそれをオンノジと名付けて・・・。
    笑ったり、驚いたり、そして泣いたり。
    非日常世界で暮らす少女とオンノジの日常4コマ。
                      ・・・裏表紙より

    基本、まったり、ほのぼのなクスッと笑えるマンガが続くのですが、時折挿入されるシリアスで感傷的な4コマに胸が打たれ、思いがけず切なくなります。
    4コママンガでこんなに感動したのは初めてかもしれない。
    オススメです。

  • オンノジが楽しそうで良い。

    飛行機の話が映画みたいで素敵だった。

  • 誰もいなくなってしまった世界に一人残された少女ミヤコ。フラミンゴのオンノジと共に無人の世界を彷徨う。時にユーモアたっぷり、時にシリアスな2人の関係が面白い。もしもの世界を扱った作品はたくさんあるが、非常に身近で、行動や考えに共感できる作品だった。

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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