非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

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  • 朝日出版社
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感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255006772

感想・レビュー・書評

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  • 彼の作る映画は賛否両論のエキセントリックな作品だけど
    彼自身、裸で登校するようなエキセントリックな人でした

     いい作品を作る事は当然として、それを流通させることにも知恵、努力が必要なんですね。
     いい映画を撮れる人が優秀な監督というわけでは無いという事ですね。
    映画を世に出す行為全体のクオリティが、映画それ自体の質に大きく影響するってことだと思いました。
    まぁどの業界でもそうですけど

  • 一気に読める。もともと、監督のファンだったので一日で余裕で読める。園監督の、自伝的な内容なので、もちろん撮った映画の逸話など、盛りだくさんで書かれている。なので、この本を読む前に映画をみておく方が対する何倍も楽しめて読めるだろう。
    それにしても、東京ガガガの活動は強烈だ。今ではそのような活動をしても、あー、またやってると言われるくらいだろうが、それを世間からどう思われようが自分の好きなことをしてして何が悪いというスタンスでやりのけた彼は本当に天才。また、人を惹きつける天才、そして、営業力の天才だとも思った。

  • 「これは映画的だ」と誉めれるよりも、「これは映画ではない」と非難され、その「ではない」の部分を極北まで突き詰めるのが僕にとっては面白いのです。という園子温監督のスタンスをこれまでの経緯を通してあらわにしていく本でした。私の中では話題先行の人物であって作品を観ていないので、この先チェックしていきたいです。自主映画会などもあるようなので、あえて公民館で観てみたい気もします。読後、園子温が本名だという話にいちばん驚いています。

  • 非道に生きる憧れはある。まわりを気にして行動してしまうのは、1人になる怖さを感じてしまっているからなのではないか。でも、怖がって停滞してるやつに、まわりはついてこないんだよね。感情のまま後悔のない人生を!

  • 一歩先に出る人はこれくらいの個性が必要なのかも。
    「泣ける」とか「心が温かくなる」なんて作品をサラリーマン的に撮ってる監督とは違う。
    年齢が近いので影響を受けたアーチストのことがよくわかった。
    考えと行動に突出したものがあり、既存の作品の研究も十分にしているからこそ、今評価される作品が撮れるのだろう。
    それにしても、こんなに手の焼ける、というか、次々と問題を起こす(意識的に)息子を持った教師の両親の苦労は並大抵のものではなかっただろう。
    園子温は本当に親に感謝しないとね。

  • 「けもの道を笑って歩け」が面白かった。その前からこの本が気になっていたけどなかなか読めずにいて、ようやく読むことが出来た。読む順番を間違えたなあ、というのが正直な感想で。ただやっぱり、いろんなことに臆さないこと、その状況で出来そうなことは非道だろうがやってみること。そんなのは、とてもいいのです。僕も幼少期はもっと捻くれていたのに。なにがどうしてこんなに真面目になっちゃったのかなあ、と思ったり。
    暗くても新鮮、という言葉がよかったなあ、暗いけど。

  • 園監督作品との出会いは「ヒミズ」
    以来、「希望の国」「地獄でなぜ悪い」と立て続けに観ています。

    この「ideaink 〈アイデアインク〉」シリーズ自体が面白いかも。
    他のも読んでみよう。

    1961年生まれで、なんと三谷幸喜と同い年と。
    すごいな、1961年生まれ。

    生きてきた時代の臭いがプンプンする内容でした。
    バブルがはじけ、就職超氷河期、リーマンショックなどの風をもろに受け、
    保守的に生きてきたわたしには、いささか理解しがたいところもあるし、
    「その当時はそんなのも許せただろうね」と、ちょっと冷めた視線で読み進める青春時代の件も否めませんが、
    歳と経験を重ねた今、出会い、時代が追いついたのか、
    はたまた時代がそれを求めてるのか、
    今提示される作品のひとつひとつが、
    わたしにはとってもかっこよく見えたりします。

    過去の作品、とっても怖いもの観たさですがやっぱり観たい。
    (「地獄でなぜ悪い」もぎりぎりだったからなぁ。「冷たい熱帯魚」とか・・・冷汗)

    • tzwさん
      愛のむきだしからお願いします。
      愛のむきだしからお願いします。
      2013/11/14
    • onionさん
      コメントありがとうございます!
      「愛のむきだし」からいこうと思います。
      「モテキ」観る前に、出会うべきでした。
      アドバイスありがとうご...
      コメントありがとうございます!
      「愛のむきだし」からいこうと思います。
      「モテキ」観る前に、出会うべきでした。
      アドバイスありがとうございます!
      2013/11/15
  • 撮影の合間に一気にガリガリ書いた自伝的エッセイ、ということらしい。
    この監督の文章を読んだのは初めてだったが、想像以上に波乱に満ちた人生を送っているのだなぁと思った。
    作品に対するこだわりもなかなか。
    『愛のむきだし』観なきゃ。

  • まだ老け込むのは早いな、まだガッツンガッツンいけるなと思わせてくれる本。

  • 愛のむきだし 四時間弱 満島ひかり 西島隆弘 純粋な変態 完璧な変態 刹那主義 ヒミズ 染谷将太 二階堂ふみ 特別な花 特殊な花 その人固有の毒や不幸や呪い
    チープ【cheap】安いこと。安っぽいこと。また、そのさま。「―なレジャー」
    アーカイブ【archive】1 《 archives 》公文書。古文書。公文書保管所。2 コンピューターで、複数のファイルを一つにまとめたファイルのこと。通常は圧縮されている。また、インターネット上で公開されたファイルの保管庫を意味する場合もある。
    他の人と同じ考え方をするために生きるなら、生まれなくてもよかったとさえ思う 自分が面白がっているかどうかなんて、そもそも子供の頃は一発で分かる 自分だけのけもの道を走る以外、生きていて面白いことなんてあるわけない 自分の敵を見つけてほしい
    せつな【刹那】1 仏語。時間の最小単位。1回指を弾く間に60あるいは65の刹那があるとされる。2 きわめて短い時間。瞬間。「―の快楽に酔う」「衝突した―に気を失う」「―的な生き方」

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著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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