- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784255006772
作品紹介・あらすじ
極端だから、人をひきつける。
こんなの映画じゃない。『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』……性・暴力・震災など
現実に切り込む衝撃作で賛否両論を巻き起こし続け、最新作『希望の国』では日本最大のタブー、原発問題に真っ向から挑んだ鬼才映画監督・園子温(その・しおん)。
社会の暗部を容赦なく明るみに出す刺激の強すぎる作家が「映画のような」壮絶な人生とともに、極端を貫いて道なき道を生き抜いた先の希望を語る。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第4弾。
画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。
感想・レビュー・書評
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園子温ってすごい。『希望の国』観てみたくなった。
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「リサーチやマーケティング、とにかくそうした類いのものから作品を発想しないこと。」
「『量より質』ではなく『質より量』で勝負することです。自分の作品が認められない、と時代を嘆くのではなく、自分の作品を無視することができないくらいに量産して時代に認めさせればいいのです。」
「たとえ他の奴がマスターベーションだのナルシストだのと言ったところで、平気のへいちゃらで自分が面白いと思うものだけを追求すること。」
上記のような、映画監督でなくても考えさせられる金言の数々に背筋が伸びる。
自分だけの「非道」を確固として進み続けられるようになりたい。
とはいえ、この本は2012年初版だから、常に刹那に生きている園子温監督は、もう全然違う地平にいるのかもしれない。 -
どろくささが好き。
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自分に忠実に生きていきたいと思った。自分の関係者でありたい。
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全部真実だったらとんでもない人間だが別に嘘だっていいと思えてしまうぐらい面白い。文体が独特でリズミカルで勢いがあってパンクだ。
日本映画がダメなのは黒沢と小津、木下がいたからで、その偉大なお手本のもとにすべてがその価値範疇に甘んじてしまったという点は非常に頷ける。 -
『愛のむきだし』を観て衝撃を受け、以来監督の作品は観れる限りみています。『冷たい熱帯魚』 『愛のむきだし』 『気球クラブ、その後』の3本が特に好きです。
小学生入学時から尋常じゃない子供だった事に驚いた。裸で学校に行ってみるとかありえない(笑)監督の生き様がスゴすぎて、これそのまま映画化してもかなり面白いと思います。
『自転車吐息』にお客さんを呼ぶために、本屋さんの売れてる雑誌に勝手にチラシを挟むとか、やっちゃダメだけどかなり笑ってしまいました。そのあたりの情熱もすごい。
監督の映画に対する気持ちが伝わってくるとても面白い本でした。これから監督の作品を観るのも、さらに楽しくなりそうです。 -
彼はわたしの救世主なのです。
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どのようなスタンスで映画を撮っているのか、その背景となる園子温という人間の信条がとてもよく言語化されている。が、彼の最近の作品があまり奮っていないことが逆にどうにも気になってしまった。
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映画監督、園子温の自伝本。
尖りまくってる人生過ぎて面白かった。
監督の演技指導はとにかく限界まで演者を追い込む。これで良い演技ができるのかもしれないけど昭和的だなぁと感じた。
過剰なモラルを求めて過激さを去勢して予定調和的になっている日本の空気に嫌気がさしている感じが伝わった。