「人は死ぬ」それでも医師にできること: へき地医療,EBM,医学教育を通して考える

著者 :
  • 医学書院
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260005777

作品紹介・あらすじ

患者はどうして死んだのか?異色の著者によるエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • EBMのstep4を勉強できる稀有な本。

    《参考:EBMの5step》
    step 1:疑問(問題)の定式化
    step 2:情報収集
    step 3:情報の批判的吟味
    step 4:情報の患者への適用
    step 5:step 1~step 4のフィードバック

  • 私のEBMはここから始まった。というコラムを縦につないで読むとちょっと別の本になる、という感じ。その部分のみ再読。

    ああ、おもしろかった。やはり名郷先生は好きだ。しかしですね、凡人の我々には、なかなかたどり着かない境地だな。そもそも僻地の診療所で、たばこすわない中年女性でTchoが高いだけの人には心筋梗塞なんかやたらとは起こらない、これに高脂血症治療薬は処方すべきか?、なんてことにぶち当たって疑問におもうのは、すごい能力なんですよ。流れ作業でやってしまうのが普通の凡医師だ。

    内容的には本編になっているが、どちらかというと合間のぐだぐだ感のある研修教育ネタのエッセイも僕はこれ、好きなんですよね。ネットの書評は厳しいこと書いてあるけど。タイトルにつられて怒り倍増な感じもあり、ご本人がつけたんでしょうか。

  • 普通のエッセイ調のところ星1.5、EBMに関するところ星4.5、で3。

  • 三葛館医学 490.4||NA

    『週刊医学界新聞』連載の「研修センター長日記」の中からまとめたもの。
    医学生としてのスタートから、へき地医療をめざす医師への教育、EBMまでを描いた珠玉のエッセイ集。
    題名はちょっと重いけれど、読みやすく書かれていて地域医療にかかわる人におすすめです。

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=51517

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著者プロフィール

1961年、愛知県に生まれる。自治医科大学卒業。愛知県作手村国民健康保険診療所に12年間勤務。へき地医療や研修医教育を中心に活動し、2011年6月に西国分寺でクリニックを開業。地域家庭医療に従事し、20年以上にわたりEBM(エビデンスに基づく医療)を実践する。著書に『EBM実践ワークブック—よりよい治療をめざして』(南江堂)、『気負わず毎日使えるEBM超実践法』(金原出版)、『「健康第一」は間違っている』(筑摩選書)、『65歳からは検診・薬をやめるに限る』(さくら舎)など。

「2021年 『いずれくる死にそなえない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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