発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)
- 医学書院 (2008年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260007252
感想・レビュー・書評
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当事者が記す発達障害の世界。
パニックや感覚の過敏や鈍麻など、発達障害の自分の中で何が起きているのかを分かりやすく説明している。単純に刺激が少なければいいというものではないことがよく伝わってくる。
全ての人がこうというわけではないだろうが、目の前の発達障害の人に起きていることを理解するのにこの本に書かれていることは助にけになると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
◆5/24 シンポジウム「自由に生きるための知性とはなにか?」と並行開催した「【立命館大学×丸善ジュンク堂書店】わたしをアップグレードする“教養知”発見フェア」に登壇者の推薦書としてご紹介いただきました。
http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/news/article.html/?id=22
本の詳細
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=62827 -
発達障害とは何か?
本書は、綾屋さんが自身の感覚を丁寧に分解して研究し尽くした一冊。
月並みな感想だが、こんなにしんどい日々を送っていらっしゃることに驚嘆。
医学用語や教育、福祉の場で使われる「発達障害」「自閉」とは異なる、まさにリアルな体験としての不自由。
こんなに聡明な方が、不自由さを抱えているために不当な評価をされてきたのだと思うと、辛くなる。
綾屋さんは手話を学び、使用することで、他者とのコミュニケーションに良い変化が生まれた。
手話と発達障害者との親和性は以前も目にしたことがあって、ますます興味が沸いた。
しかし一筋縄ではいかなそうな予感‥。
そりゃそうだ、一つの言語だもんね。
共著の熊谷さんから見た、綾屋さんが描かれているところも良かった。
やはり聡明な方なのだろうな、と想像。
当事者の方に読んでもらいたい。
自身の障害を研究することのメリットを、きっと感じられるのではないか。
じゃあ、支援者としての私ができることとは?
まずは「ケアをひらく」シリーズを読み進めることなのかなと。 -
よくこんなに自分のことを言語化してくれたなぁ、と思う。
とてもわかりやすかったです。
こういう症状があったらこの障害だ、とかいうカテゴライズより、こういうお話が聞きたいし読みたい。 -
私の調子が悪かった時には何か普段と違う事が起こっていたんだと素直に理解できた
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絵本の「からだのみなさん」を思い出した。
したい性がせねば性になってしまうと危険だし、したい性が出てくるのを待ってばかりもいられないので「します性」を採用している、とか、パターン化して登録すると安心する反面、うまくいかないとパニックとか
よくこんなに分析したなぁ。。
困難さや、困難な内容、理由がよくわかった。
あの子もそうなのかも、とか浮かんだ子もいたりして。
視野が広がった気がする。 -
独特の表現すぎて、あまり共感(理解)ができず、途中から流し読みになってしまった。
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アスペルガー症候群の当事者である著者が,自分自身の体験や感覚から「発達障害」についてとらえ直した本。なぜ他の人とのズレが生じるのか,当事者の視点から丁寧に語られることで,読者自身も自分の「当たり前」を問い直したくなる。“多様な人びとが多様なままつながりあえれば”という著者の言葉が心にしみる。
*推薦者(教教)K.S
*所蔵情報
https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00364446&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB