- Amazon.co.jp ・マンガ (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267014413
感想・レビュー・書評
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本の内容:
「劉備挙兵す
中国・後漢末。黄巾の乱が起こり、世は乱れに乱れていた。劉備・関羽・張飛は桃園で義兄弟の契りを結び、義勇軍を募り立ち上がった。味方の窮地を救い、転戦を続ける劉備らは、鉄門峡で奇襲戦を決行、黄巾賊を完膚なきまでに叩きのめした。」
目次:
黄巾賊の乱/芙蓉姫/張飛/王者の剣/乞食部隊/初陣/青州城救援/火攻めの計/渡り鳥/鉄門峡の死
三国志関連地図
黄巾党蜂起概略図
後漢末形勢図
『三国志』について 井波律子(国際日本文化研究センター教授)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに一巻から読みました。盧植将軍の力と末路が残念です。曹操との出会い。
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三国志を読んだことが無かったので、とりあえず、漫画で読破してみた。
なのでシリーズ通しての感想です。
横山三国志なので、若干顔の作りが似通って見える。
また、蜀を主軸に置いており、その中でも桃園の義兄弟の絆を優先的に描く傾向がある上、連載の都合もあり、諸葛亮死後の蜀や、魏・呉・その他勢力のストーリーの一部が割愛されているように感じた。 -
2023.1.1〜
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黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。漢王朝の血筋でもある劉備は関羽、張飛と桃園の誓いで義兄弟となり、義勇軍を旗揚げする!黄巾賊を倒すため、劉備たちは苦しき道の上で転戦を繰り返していく。
小学生の頃に全巻読んで、三国志の魅力にどっぷりとハマった思い出がある。横山光輝先生の描くマンガは、バトルの躍動感、ドラマの熱さ、歴史の渦に飲まれていく武将たちを生き生きと映し出していてどんどん読めてしまう。黄巾の乱の最中には曹操、董卓との顔合わせもあってワクワクさせられる。
張角は仙人に釘を刺されたのに、思いっきり私利私欲のために黄巾賊を使っていて、おいおい!ってツッコみたくなる。薬を与えていたところまでで止めておけばよかったのに。ただ、朝廷内や官側が腐敗していたのも確か。活躍しているのに、まったく認められることがないことに怒りを覚える張飛の気持ちが痛いほどわかる。その気持ちは後に取っておいてくれ(笑)
たいまつ奇襲作戦や、鉄門峡の死闘は読み応えあった。張宝の「死神につかれた軍がまた地獄に行きたくてやって来る さあ者ども 冥途の門を開いてやれ」の中二病感が大人になった今でも大好き。関羽、張飛の武力は群を抜いていて、一刀両断という言葉が似合い過ぎる圧倒的な強さ。でも、張飛は危なっかしいんだよなあ。 -
ちゃんと三国志を読んだことがないな、と気づき、まずは漫画で読んでみることにする。
うっすら言葉だけは聞いた記憶があった「桃園の誓い」、ああ、こういうことなのかと知る。
ばったばったと、ものすごい勢いで人が亡くなっていくのには、正直ちょっと引いた。が、思っていたよりも面白かった。
先は長いが、のんびり読み進めていきたい。
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紀元170年ごろから、265年に晋が建国されるまでの約100年間、魏の曹操、呉の孫権、そして漢韓国復興を目指す蜀の劉備が覇権争いを繰り広げた超スペクタクル大河ドラマ。蜀の人間が書き残した歴史物型はなのか、劉備玄徳を取り巻く張飛、関羽、そして諸葛孔明を応援したくなるような話になっている。
次々と個性的な武将が現れては消えていく。騙し、寝返り、裏切り、昨日の友は今日の敵、誰も信じられなくなるような心理戦や裏の裏をかく頭脳戦が壮大な規模で繰り返される。しばし本から離れてしまうと、何が起こっていたんだかわからなくなってしまうほど複雑な話。読み終えたところで覚えている武将の名前を言えと言われても、劉備、孔明、蜀の五虎大将(関羽、張飛、馬超、趙雲、黄忠)、曹操、司馬懿仲達、呉に至っては孫権しか覚えていない。
しかし中でも印象的なのは、というかお気に入りは関羽様。劉備を守ろうとする姿はまさに男子が女子に対するそれに近い。確かに劉備は女子っぽかった。別に彼自ら戦う武将でもなく、漢の劉邦の血を引く彼を周りが祭り上げたにすぎない。(ちょうど鎌倉幕府を作った源頼朝と東国武士たちのようなものか。但し頼朝のように冷酷ではなく、慎重で慎み深い。)
それぞれの巻末に書かれた各界の人々の後書きで、たまに面白いのがある。劉備が女子っぽいと評したのは歌舞伎俳優の市川猿之助(たぶん3代目)で、関羽と劉備のラブロマンス、関羽の劉備への想いはプラトニックでありシークレットラブである。と言っている。そして彼が特に面白いと思った場面は、ラスト近くで魏に降伏した蜀王劉禅が、司馬昭が設けた宴席で「蜀が懐かしくはありませんか」と尋ねられ、「ここが楽しいから蜀を思い出すこともありません。」と返して周りがずっこけ、家臣が諌めるシーン。劉禅は歴史書などで後々までこき下ろされるが、猿之助氏は「国などというものに対する執着心がなければ、人はもっと平和に生きられるのかもしれない。」から劉禅の考え方は現代的であると言う。
私的に心に残るシーンは、劉備軍が散り散りになって関羽が曹操に仕えることになったが、劉備の居場所がわかり、関羽が最初の約束通り劉備の元へ帰ると曹操に挨拶に伺った際、関羽を手放したくない曹操は居留守を使う。それでも最終的には去っていく関羽を追いかけて餞別を渡し、別れの挨拶をする。「玄徳よ。お前がうらやましいぞ。」と呟いて‥約束を守る曹操も男、去っていく関羽も男。カッコいい❤︎
この100年の間にどれだけ多くの兵士たちが死んでいったか。「10万の軍、その半分を失った」とか簡単に言うけど、大変なことですよ。刀の一太刀、弓の一本で簡単に死んでいく。火責め、水責め、兵糧攻め、兵士ひとりひとりに人生があり、家族もいる。何のために生まれてきたかと悔やまれることでしょう。そこで大鶴義丹の書評。三国志のテーマは「気の遠くなるような果てしない無意味」言い得て妙である。
その他ゲームプロデューサーのシブサワコウ、神奈川大学教授の田畑光永、ゴダイゴのタケカワユキヒデ、三谷幸喜など、小難しいことを書く先生方の中で彼らの書評は面白かった。(特に三谷幸喜。この人ホントおかしい)
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大学時代に吉川英治の三国志を読んで感動した
またいつか再読したいと思いつつも、あの大作をじっくり読む時間も気力もなく、今回のコミック本となった
さすがにサクサク読めるが吹き出しの字が小さいことが難点だ
劉備玄徳と関羽と張飛の桃園の誓いは、いつの時も感動する
義勇軍として官軍を助け、黄巾の賊を抑え功を成すのに
官軍でないばかりに軽んじられ不遇の立場に追いやられる1巻
短気な張飛と同じ気持ちでありながら張飛を抑え宥め役に徹する関羽も何度読んでもおもしろい
これからどっぷりと三國志の世界にはまりそうだ -
俺の登場シーンは何度読んでも、かっこよくて最高だな。三国志は、時代を越えて輝き続ける不朽の名作だ。