マネー・ボール (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100288

感想・レビュー・書評

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  • アスレチックスのGMである、ビリー・ビーンが野球に統計的分析手法を適用する話。考え出したのは他の人だけど、それを実践に取り入れたというのがすごいという話で、考えるのと実際にやるのとは違うよね、ということ。感覚で感じていることと、実際に分析して明らかになることは違うこともあって、得点能力の指標とか、投手力の指標とかが従来考えられてたのと違う、というのはおもしろかった。ビリー・ビーンもすごいし、野球を統計的に分析できると考え出した人もすごい。

  • ビジネス本としては、確かに面白いかもしれない。
    ただし、あえて読む必要があるかどうかは疑問。
    そして野球が好きな自分は、あえて手に取ったのだが、
    野球ファンにとってはつまらないということになる。

    野球はお金をとって観客を楽しませるエンターテインメントでもある。
    その視点が皆無だ。

  • 野球選手の「評価」にメスを入れたゼネラルマネージャーの足跡を追っている。
    資金のないアスレチックスという球団を、独自の評価基準を用いて何度もプレーオフまで持ち込んだ。

    これって野球だけに限らず、「評価」っていうのは極めて主観的に行われていること気付く。どこの仕事場にもいる、いわゆる「デキる人」ってのが一体どんな指標で評価されているかなんて、誰でも答えられるものではないだろう。もちろん人事上の評価基準なんて明かせるものではないのだろうが、「評価」って言葉を「評判」に置き換えたら、いかにそれが主観的に行ってきたか痛感する。

    新しい手法での快進撃を描いている部分は痛快だが、こと評価の話になると「おやっ?」とすることも多い。

  • 映画がきっかけで、Kindleで買って読む。2002年の時点でメジャーの金持ち球団のヤンキースの総年俸は1億2600万ドル。それに年俸4000万ドル程度の「弱小球団」が独自の選手評価基準をもって挽回するというお話。
    (なお日本では巨人ですら40億程度、貧乏球団広島カープは18億程度であるから、メジャーの年俸はやはり桁違いである。)
    机上の理論としては長く存在していた出塁率を重視した評価であるが、ビリー・ビーンがアスレチックスでそれを始めるまで実際にメジャー球団では取り入れられていなかった。
    なおビリー/ビーンは今もアスレチックのGMをつとめ、今年チームは地区優勝を果たした。

    セイバーメトリクスへの興味から本書を読み始めたが、成功のために求められている理論をこねくりまわす賢さではなく、それを実際の野球にとりいれる勇気だと感じる。

  • Kindle版でiPhoneを用いて読んでみました。
    うーん、やっぱりiPhoneでは読みにくい。早くKindle試してみたい。

    それはそうと、作品自体は有名な話だったのでもともと知っている内容も多くその確認という感じになってしまいました。
    映画も見てたし。

    ただ、全然ビリー・ビーンという人物に関して知識がないなら一回読んどく価値はあります。
    野球好きならせ絶対楽しめるし、野球知らなくても経営者に興味があるならそれはそれで楽しめる!
    興味深い一冊でした!

  • 野球への違った取り組み方を示して見せた点で面白いが、結局これが絶対的正解でも無いところに野球の奥深さを感じずにはいられない。
    筆者自身も気づいているのかは分からないが、実は自ら明言している。
    つまり論理的な戦略を提示できるのは打者側で、投手側は才能に拠るところが大きいということ。
    野球は基本的に投手を中心にしたゲームな訳で、その根底について如何ともし難い面があるとなれば、結局運を含めたその時々の人間の心の揺れこそが支配する世界であり、その世界をコントロールできると一瞬でも信じる人間の小賢しさを笑っているスポーツなんですな。
    まぁだからこそ野球は面白いんですが。
    あともう一つ、アメリカと日本の野球の見方の違いを感じたなぁ。
    出塁率とか色々言ってますが、要するに「いかに点を取るか」に軸があることに変わりない。日本でよく言われる「いかに守るか」という観点は極めて希薄、この本で守備のことを深く突っ込んでいる点はないに等しいです。

  • 日本の球団もFAの高年俸の選手や失敗出戻り大リーガーばっかり取ってないで見習えばいいのに。
    でも、やり過ぎるとその球団への魅力半減するしな〜。

  • Kindleで読んでる。読んだ。

    野球に限らず、成功体験を持つ人たちだけが幹部になっているすべての組織に待ち受ける陥穽をくぐりぬけるのは、事実を直視する目より他にない。

    ●●をする人たちは好きになれなくても、●●は面白いと思えるなら、●●を続け、勝つ機会はありうる。

  • 「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があって、まさにそういう例なのか、とも感じた。
    何で持って評価するのか、勝つための数字はどこにあるのか、費用対効果は?、限られたリソースでどうする? 等々いい塩梅です。

  • オークランド・アスレティックスGMのビリー・ビーンが取り組んでいる統計的手法によるチーム作りを記した本。同名のブラピ主演の映画の原作。映画は、この本の出来事を1年に凝縮したようになっている。
    弱小チームが以下に予算をかけないで強いチームを作り上げていくかが、丹念な取材で丁寧に書かれている。
    アスレティックスは、シーズン当初から優勝するチームは目指していないんだと。とりあえずプレーオフになんとかなるぐらいの位置にいて、トレード期限ギリギリにシーズンがすでに終わっているような成績のチームから、自チームでチーム作りからかけ離れてしまった選手とのトレードにより目的とするチームを作り上げていくらしい。
    あれ?どこかで聞いたような、見たようなチーム作りだな。秋になると強くなるサッカーチームを知ってるぞ。

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