楽園の死の香り (ランダムハウス講談社 ア 2-3)

  • ランダムハウス講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100462

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  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    突然の爆発。次の瞬間、タリーは海の中にいた。いったい何が起こったのだろう。父の所有するパラダイス島に向かう途中だった。ずっと音信不通だった父がようやく招いてくれたのに、乗っていたクルーザーは木っ端微塵だ…。そのとき、近くの船が彼女に救助の手を差しのべた。助けてくれたのは、黒い眼帯をした厳めしい顔の男。タリーは一目で彼に惹かれた。男が何者で、彼女にどんな報復をしようとしているかも知らず…。

    タリーが鈍すぎる。自分の命狙われてるのもわからないか?ってはらはらする。
    どっちかっていうと、え?わたしが狙われた?きゃーーー!みたいな展開が多い中、気が付かないヒロインも珍しい。
    ちょうしっぱずれの歌も聴いてみたい。

    In Too Deep by Cherry Adair

  • 対テロ秘密捜査組織T−FLACシリーズ三作目。<br>
    前作が熱帯雨林のジメジメ感でどうにも不快だったのにたいして、こちらはタヒチの青い空と海の雰囲気満載。親友の死と自分の左目を失って水恐怖症になってしまったヒーローが敵への復讐を誓ってパラダイスと呼ばれる島へ。そしてヒロインはヒーローの復讐の相手の娘。接点も関係もなさそうな二人なのに、ヒロインの乗ったクルーザーが爆破されて出会い、そして惹かれあっていく。<br>
    ヒーローは元海軍特殊部隊大尉で、シリーズの長兄。万全の準備を整えて島へ来ているからヒロインのことも調査済み。しかしヒロインはヒーローの真の姿も自分の父親が犯罪者であることも知らない。そんなヒロインに惹かれていくヒーローはそれに葛藤もする。<br>
    ハードボイルドな設定なのに、明るい太陽を感じられる。それは脇役のホテルオーナー夫妻の明るさとか、トラウマを持ちながら明るく前向きに生きようとしているヒロインの姿とか、冷たい態度を取りきれないヒーローとか、そのあたりのせいか。<br>
    しかし人がポンポン死んでしまうのはちょっといただけない。たまたまそこにいた悪者乗組員を一撃で、なんていうのは物語的には必要なのか。実際にそういう場面なら必要なのだろうけど。それとヒロインの妹。確かに性格悪いしヒロインを痛めつけたりもしていたけれど、ああいう結末はどうなんだろう。<br>
    ただそういう残酷な場面が多くても、ヒーローとヒロインが自分の内面を見つめていく姿や、お互いに相手を必要と感じていく過程が書かれているから、読後感は悪くない。二人の、というかヒロインの当意即妙な受け答えは楽しくすっきり感。またヒーローが立ち直っていく様子は良かった。
    それにしてもこのシリーズのヒロインたち。揃いも揃って身体能力の高さには恐れ入る。怯えたりパニックになったりしながらもしっかり特殊部隊出身のヒーローについていけるあたり、超人的。

  • T-FLACシリーズ三作目。長兄マイケルとタリーのロマンス。ヒロイン、タリーのために、片目を失なったSEALでの出来事を乗り越えるマイケルの心の葛藤を描いてる。

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