死者の季節 下巻 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100615

作品紹介・あらすじ

ローマで続く連続殺人の被害者は皆、カトリックの殉教者たちと同様の死を迎えていた。事件の解決に向け、刑事コスタは相棒のロッシと奔走する。だが、再び陰惨な殺人事件が起きた。今回の犠牲者が迎えたのは、カラヴァッジョの宗教画にある聖ヨハネそのままの最期。犯人の目的はいったい何なのか?カラヴァッジョの絵が伝えようとしているものは?捜査を進めるコスタを待ち受けていたのは、恐るべき真実と悲劇だった。

感想・レビュー・書評

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  • 4-270-10061-3 351p 2006・10・1 1刷

  • 以前生贄たちの饗宴を読んだため、シリーズ第一作を読んでみました。血縁関係は上巻から沢山伏線が張られていたので思ったとおり。
    ダンブラウンの天使と悪魔も似た設定でしたね。
    家族間の感情は宗教よりも難しく複雑。
    宗教の矛盾と現実社会を許せない、純粋で無知な人間にとっては、家族という概念と存在が混乱の要素になる。ニックとフォッセを対比させて描いているが、結局どちらも、悪を内包している現実社会に飲み込まれ、挫折と死を与えられてしまった。すっきりしない終わり方でしたが読後感は悪くはないです。

  • 上巻から続く連続殺人。被害者たちはカトリックの殉教者になぞらえた殺され方をしていた。犯人の目的は何か…
    上巻で想像していたのとはちょっと方向性が違った話だった。
    もっと宗教的な大風呂敷を広げた話かと思いきや、焦点は家族や仲間の情愛といったところか。訳者あとがきによればあくまでも警察小説ということでありそういう視点では悪くないかもしれないが、個人的にはもう少しミステリ的展開、歴史的蘊蓄を期待していたので残念だった。

  • 世界観は好き・・・ローマ・ヴァチカン・カラヴァッジョ・キリスト教初期の聖人たちの弾圧殉教死を模した一連の殺人事件・・・そしてなんかザックリとした文章も良いんだけど、上下巻、最後まで読んで、設定の必然性が薄くてちょっとガッカリ。
    魅力的に描かれているヒロインもなんだかワケのワカラン理由で売春婦をしているなんて、斬新だけど捻りすぎなんじゃないかと思いました。

  • 2007

  • 上巻は読み進めるのが苦痛なほど退屈でしたが、下巻の中程を過ぎたらぐんと面白くなり人物にも魅力を感じはじめました。
    このシリーズを集めようとは思いますが、1冊にまとまっていたらもっと良かったなぁと感じざるを得ませんので星3つです。

  • 刺激的な要素がいくつもあるんだけど、思いのほか普通の小説。いい意味で。怖くないですよ。

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