氷の女王の涙 (ランダムハウス講談社文庫) (ランダムハウス講談社 ア 2-5)
- 武田ランダムハウスジャパン (2007年8月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270101124
感想・レビュー・書評
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購入済み
本屋さんでなにげなく手に取った。
ほう、牧場主ですか、カーボーイですか♪
じゃあシリーズ第5弾だけど買っちゃえ!で購入。
ハイ、カウボーイ物は好きだったりします
あらすじ
(BOOKデーターベースより)
これは偶然ではないのかもしれない――。
アラスカで犬ぞりレースに参加していたリリーは、レース中の度重なる不可解な事故に身の危険を感じた。ひょっとして誰かに命を狙われている?
だとしたら何故?私はただの獣医なのに……。しかも危険はそれだけではなかった。リリーが最も信用していない男、プレイボーイの悪名高いデレクが、彼女の身を守ると言って昼夜そばにいることになり……。
T-FLACシリーズ第5弾!
このチェリー・アデアははじめて読んだ。
でもかなりのお気に入りになりました。
犬ぞりレースは知ってはいたけれど、詳しくは全然知らなくて、かなり興味深く読めました。
T-FLACはテロに対抗する組織で、今回のヒーローのデレクの兄弟も所属していて、前作ではだれかがヒーローかヒロインになっているようなのでこれから少しずつ読んでいこうと思います。
もし自作でこのリリーが出てきたら彫刻しているのかしら?
そんな楽しみも含みつつ次巻を待ちたいと思います。
On thin Ice by Cherry Adair詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
対テロ秘密捜査組織T−FLACシリーズ五作目。<br>
前作の双子の片割れで牧場主兼T−FLAC工作員がヒーロー。この後付設定も前作に続いて無理がありすぎ。元特殊部隊とか、医師の仮面を被りながら秘密活動ならまだしも、牧場主。もっとも国際的カメラマンよりはいいかもしれない。仕事に無理がなくて。<br>
ヒロインは六年前に出会った獣医。その後、彼女は別の男性と結婚し、その男性の死によって二人の運命が再び回り出す。<br>
正直、T−FLACを絡めなくても話は進められたと思う。種牛の精子売買に絡む陰謀だけでも良かった。無理にT−FLACを絡めたので、散漫になってしまった気がする。<br>
飛行機に対する恐怖、ヒーローに惹かれる気持ち、種牛に絡む違法行為、前夫との関係、ヒロインの抱えるそういった問題が少しずつとけていく様が良かった。強くて弱い、そんなヒロインが葛藤しながらしっかり生きていこうとしている姿には共感を覚える。それを支え、守ろうとしているヒーローは確かにいい男な筈なんだけど、なんとなく違う。強引さが裏目に出ているように思えて。<br>
とにかくこれでライト兄妹のシリーズは完結。パラノーマルは興味がないのでT−FLACシリーズは以上でお終い。