かぼちゃケーキを切る前に (ランダムハウス講談社文庫 ウ 3-2 お料理名人の事件簿 2)
- 武田ランダムハウスジャパン (2008年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270101964
作品紹介・あらすじ
おとぎ話のようなお城のケーキにバラのケーキ-テーブルに並ぶのは、小学校の秋祭りで開催されるチャリティー・オークションに出品された豪華なケーキの数々。もと教師のフィリスも、巨大かぼちゃケーキで参加することに。ところが、いざオークション開始というとき、楽しい会場には場違いな悲鳴が!校内で遺体が発見されたばかりか、せっかく集まった募金も金庫ごと消えていて…。お菓子づくしのシリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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下宿屋を営むフィリス・ニューサムが主人公のコージー・ミステリ。
軽めで、レシピ付き。
息子マイクが副保安官。
フィリスは未亡人で、もと中学の歴史科教師。良識ある方で、年下の女性からも信頼されるが、少々詮索好きで、女性らしい?ライバル意識もある様子。
下宿仲間も元教師ばかり。
キャロリンは、お菓子作りのコンテストのライバルでもある。
イブは、もと国語教師といえども離婚歴4回の色っぽい女性。
一作目で参加の黒一点のサムは頼りになる男性で、イブは何かと誘うような態度を取っている。
サムはフィリスに好意を持っている様子。
恋をするには年を取りすぎていると感じているフィリスは、距離を置いているが、ほのかな信頼関係がやや進む。
小学校の秋祭りの企画に、キャロリンと参加するように頼まれるフィリス。
最近では、学校ではハロウィンとは言ってはいけないことになっているとか。宗教上、反対する人がいる?
またPTAではなくPTOというらしい。保護者教師機関という意味で、言い方を変えた意図は母親だけでなく父親も参加というニュアンスらしい。
PTO会長シャロンは美人だがきつい性格で、他のメンバーも困惑している様子。
いささか圧倒されたり呆れたりしつつも、お菓子作りのアイデアを練るのは楽しみ。
ヘルシー・スナック部門はピーナツバター・バナナ・クッキーに。デコレーション・ケーキ部門はカボチャ型にしようと考える。
ところが当日、いよいよチャリティ・オークションが始まる頃、建物の奥でシャロンの遺体が発見され‥?!
小学校の行事って大変そうだな…
原著は2007年の作品。アメリカの教育事情がかいま見える?
作者が小説を書き始めたのは1978年。家族は夫と娘二人、夫との共著もあり。
毎日新しいレシピに挑戦中とか、確かにアイデアが必要ですもんね。
ヘルシー・スナックはなかなか美味しそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リヴィア・J・ウォッシュバーンの「お料理名人の事件簿シリーズ」の第二作目です。
主人公は元教師ばかりが暮らす下宿の女主人フィリス。
今回は運営に協力した小学校の秋祭り(ハロウィンと言ってはいけないらしいです)で殺人事件が起こってしまいます。
副保安官の息子マイクから、捜査に関わらないようにと釘を刺されるフィリスですが、そこはまあ、やはり関わっていってしまうわけです。
ミステリ部分については、伏線がわりとわかりやすいというか、前作ほどの驚きはなかったです。
ただ、フィリスの探偵行動の手際がよくて、素人探偵としてのレベルアップが感じられました。
元教師としての生真面目さと、自分の中の好奇心の間で揺れるフィリスですが、その2つがうまいこと作用していて、変な無鉄砲さがないのがいい。
ミステリ部分のテンポもよかったと思います。
物語の読みどころであるお料理シーンも健在です。
特に秋祭りに出品するかぼちゃ型ケーキを作る工程は、わくわくしました。
また、個人的にはお悔やみ用のキャセロールを作るシーンも興味深かったです。
アメリカでは、お悔やみに手料理を持参するというのが一般的のようで、定番メニューもあるようです。
そうした現地の文化に触れられるのも、生活描写が豊富なコージーミステリの良さですね。
◇おすすめポイント
・ハロウィンらしいケーキや料理のレシピ
・お悔やみキャセロールについての豆知識
・主人公フィリスの探偵力
◇こんな方におすすめ!
・ハロウィンが好き
・スイーツ作りが趣味
・アメリカの文化に触れたい -
ハロウィンにぴったりの表紙をみて、ぜひ読まなくっちゃ!
リヴィア J ウォッシュバーン著の おいしいミステリー、お菓子づくしのシリーズ第2弾。
気楽に読めるミステリー、主人公は定年になった元教師。
同じように定年の教師で友人数人を下宿させて、暮らしている。
普通の町に 事件が!
ケーキ作りのレシピ本ではありませんが、
ちゃんとレシピも書いてあるので、表紙の「かぼちゃケーキ」も作れるよ!
2011/10/4 予約 10/10 借りて読み始める 10/26 読み終わる -
かぼちゃの季節になったら読もう!と思っていた話。
おばさん探偵こと、『お料理探偵の事件簿』シリーズの第2弾です。
4人いたはずの下宿人が一人減っていて、前作の終盤で起きたことを思い出したら、ちょっと寂しくなりました…。 -
前作より面白く読んだ。お菓子は作る気がしないのが残念ではあるけど、なかなか楽しいシリーズだと思う。
人間関係になんでもかんでも結果を出さないのが良かった。けっこう荒っぽい展開だなーとかは、思ったけど。。 -
軽くて読みやすい。
2017年4月20日、再読。やはり、すでに読んでいたか。
でも犯人がわからないって、どういうことか>自分。 -
お料理レシピ付きコージーミステリ。
こういうジャンルは他にもちょこちょこ読んでるのだけど、こちらは副保安官の息子がいる、退職した先生が主人公のシリーズ2作目(1作目未読!
今時のハロウィンのありようにカルチャーショック。日本は割と無責任にお祭り騒ぎとして取り入れてるけれど、あちらではそうなのか~ふむふむ。
お菓子レシピはやっぱりちょっと味の想像がしにくい物が多かったり。 -
お料理名人の事件簿シリーズ2作目。
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このシリーズけっこう好き。もと教室のフィリス、
料理コンテストのライバルキャロリン、
恋のライバル? のイヴ、
ちょっといい感じのサム、
息子で保安官のマイク、そして殺人事件。