60分でわかる! SDGs 超入門

著者 :
  • 技術評論社
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297109691

作品紹介・あらすじ

「ビジネスにおけるSDGs入門の決定版!」
今年いちばんのビジネスキーワード・SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。国連が策定した17の目標(ゴール)と169のターゲットで構成されています。本書は「いまさら聞けないSDGsの基本」から始まり、SDGsに取り組む企業のインセンティブと意義についてサプライチェーン&バリューチェーンの視点からわかりやすく解説。「投資を呼び込む」「ビジネスチャンスを拡大する」「企業の知名度を向上させる」「採用に強くなる」など、ビジネスとSDGsを両立させている事例も合わせて紹介します。企業が取り組むべき課題と目標がひと目でわかる<バリューチェーン・マップ>付き。

感想・レビュー・書評

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  • 社会人向けの(最低限知っておくべき)SDGsの本です。
    160ページとコンパクトであり、確かに分かりやすいと思います。
    右ページの図表も興味深く眺めることができました。
    ですが60分で理解するには1ページ25秒で読まなくてはならず、さすがに私には無理でした(^^;

    17の目標を一つづつ説明する構成ではないので、個々の問題点や改善方法にはあまり触れられていません。
    Part1 なぜSDGsは注目されるのか?
    Part2 企業がSDGsに取り組むべき理由
    この2章で、およその概念が見えてくる感じでしょうか。

    目標達成状況の図表がありましたが、GDP1位と2位のアメリカと中国が芳しくないですね。
    両国が世界に与える影響は大きいし、共に自国ファースト路線なのでSDGsの今後の進捗が心配になります。

    認証制度を作ろうとか、SDGsをビジネスにする動きがありますが、やってるふりだけになることを危惧しています。
    日本ではジェンダー平等の達成に程遠いし、目標値は一応設定しても改善努力している様子が見られないですから。

  •  国連加盟193か国が目指す17個の持続可能な開発目標を解説した本。
     正直全然聞いたことない単語。けれども、人権の尊重、働き方改革、ストローなどのプラスチックゴミ問題と、SDGsという単語は届かなくても、自分たちの生活にその考え方は広まっていっている実感はある。
     読んでて面白いのはPart6だった。SDGsとビジネスを両立させる企業の取り組みを紹介している。食料の残渣から飼料を製造する、森林を守るため、森林に自生するコーヒーのブランド力を高めるなど読んでてワクワクしてくる取り組みがいくつか紹介されていた。
     それとSDGsの達成度TOP3のデンマーク、スウェーデン、フィンランドが気になる。どんな取り組みをしているか詳しいことが知りたい。ヒュッゲって初めて聞いたけど自分にあった考え方だと思うので調べてみようと思う。
     今後、転職や起業、投資をする機会があればこういう考えがあることを考慮しようと思う。カラーだし図解だし、とても読みやすいので超入門としておすすめできる。

  • SDGsについて知らなきゃなと思って手に取った一冊。
    SDGsって理想論っぽいけどそれが必要なくらい世界は追い詰められてるんだなと思った。
    相変わらず日本が遅れてることやSDGsへの取り組みをビジネスに繋げる柔軟さの必要性が分かった。

    ただ、60分でわかる!は盛りすぎ。5時間はかかる。

  • 60分でSDGsのことは理解できますが、60分で読むのは難しいかと(笑)。

    SDGsと企業の関係について、「SDGsに基づいた経営をしなければ未来はない」という記述がたくさんあります。
    50年前の公害と企業の関係を考えると、おそらく正しいのだろうな、とは思っています。

    ちなみに、最後の最後に、「最も腐敗している組織は警察と司法」という記述があり、笑ってしまいました。
    SDGsが目指す世界の実現は、まだまだ遠い。

  • 60分で読み終わることはできなかったが、SDGsを理解するのに良くまとめられている。SDGsそのものの矛盾している「ように見えるところ」が掴める。海外の事例も少し紹介されていたが、基本的に国内の事例しか紹介されていないように感じた。
    もう少し広い視点で事例紹介をして欲しかった。
    SDGsを知るためのとっかかりの本として適している。

  • SDGsとは何かが学べる本。

    2016年から2030年までに達成を目指す国際目標のことを、SDGsと呼ぶ。
    目標の内容は、以下の17項目
    1.貧困をなくそう
    2.飢餓をゼロに
    3.すべての人に健康と福祉を
    4.質の高い教育をみんなに
    5.ジェンダー平等を実現しよう
    6.安全な水とトイレを世界中に
    7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
    8.働きがいも経済成長も
    9.産業と技術革新の基盤をつくろう
    10.人や国の不平等をなくそう
    11.住み続けられるまちづくりを
    12.つくる責任つかう責任
    13.気候変動に具体的な対策を
    14.海の豊かさを守ろう
    15.陸の豊かさも守ろう
    16.平和と公正をすべての人に
    17.パートナーシップで目標を達成しよう

    地球上で起こっている様々な問題を、世界基準で取り組もうという内容。
    そこで、企業として取り組むにはどう行ったメリットや、取り組まないデメリットがあるかを紹介。
    取り組む実例も紹介されている。
    SDGsに取り組まなければ、今後その企業は衰退、消滅していく。それは地球上の問題に、無関心な企業というレッテルを貼られてしまうため。逆にSDGsに積極的に取り組んでいる企業は、取引先や顧客から評価が上がり、結果として利益に繋がる。
    欧米に比べ、日本のSDGsへの関心や取り組みレベルは低い。
    まずはSDGsの認知し、できる課題から少しづつ取り組んでいくことが、将来の利益に繋がると感じた。

  • 最近お取引先(金融機関)から「SDGs」のワードを聞く機会が増えました。
    担当さんのつけているSDGsバッジがどこかポールスミスみたいで格好良く見えたことからSDGsに興味を持った僕は本書で勉強をすることにしました(笑)
    以下に感想を書きますが、書籍の構成やわかりやすさよリはSDGs自体に関して思ったことが中心になってます。


    結果から言うと「SDGs」は非常に良い取り組みであることはわかりました。本書自体も「超入門」の名に恥じぬ簡潔さで非常にわかりやすかったです。しかし反面、どこか理想論じみた概念であるという印象も受けました。

    要約するとSDGsは「sustainable development goals (持続可能な開発目標)の略であり、国連サミットで採択された2030年までの国際目標で、地球規模の課題を解決するために17の目標(貧困根絶・ジェンダー平等・環境保護など)と169のターゲット(目標達成基準のようなもの)が定められています。
    持続可能な開発とは、「将来の世代の可能性を奪うことなく僕らのニーズも叶えようぜ!」という概念です。
    最近よく耳にする「フードロスの減少」「女性管理職割合の向上」「プラスチック製品消費の削減」「EV車の普及率向上」もこの考えに基づいていることがわかります。なるほど、最近のレジ袋有料化もこの流れに沿ったものらしい。わが国も頑張っているじゃないか。
    しかし、書籍によると日本は他国、とりわけ欧米諸国と比べSDGsに対しての意識が格段に低いらしい。
    たくさんの数字データで説明されていたがそれはもうひっくひっくのひくらしい。
    このままでは日本は国際的な潮流に逆らうことになり他国に大きく水を空けられるとのこと。

    SDGsに取り組むことによるメリット、取り組まないことによるリスクは主に以下の通り

    ⭐︎メリット
    ・新たな事業機会の創出
    ・企業イメージの向上
    ・他社とのアライアンス(協業)

    SDGsに取り組み、社会の課題解決を通して新事業の発足ができたり、同様にSDGsに取り組む企業、つまり共通の理念を持つ企業と協業ができる可能性が増えるということですねなおかつ近年存在感を増しているSDGsに積極的に取り組んでいるとなれば企業イメージのアップにもつながると言うわけです。


    ★リスク
    ・地球はどんどん悪い方向に向かう(抽象的やなあ)
    ・投資家や消費者、取引先から見放される
    1つ目は言わずもがなですね。2つ目は、今後SDGsの概念が普及してくるにつれて消費者もSDGsに配慮していない会社の商品は買いたくない、取引先もそんな会社とは取引したくない、さらには「ESG投資(環境・社会・企業統治の点点で評価の高い企業への投資)」が今後主流になる世の中では機関投資家の投資もSDGsに反した会社には行われないとのことです。

    つまり、「日本企業もこのままぼっとしてると淘汰されんで」ってことですね。

    ここまで読んで皆さんはどう感じられたでしょうか?
    僕は正直「本当にそんなことになるのかな?」と言う感じです。
    確かに、書籍内でも述べられているようにSDGsをビジネスチャンスと捉えれていないと言うことには同意です。僕自身SDGsをどこかCSRやボランティアのような慈善活動のようなものだと捉えていたのも事実です。
    しかし、他国間の交流が盛んな外国企業ならいざ知らずお世辞にもグローバルとは言えない日本において他国企業と同水準でSDGsに取り組まないことがそこまでのハンデとなるのでしょうか。(もちろんグローバル化での遅れは改善が必要として)
    もちろん、○ヨタなどのSDGsにも積極的に取り組む超大手グローバル企業の関連企業が、SGDsに取り組まないとサプライチェーンから淘汰されるなどの危険性はあります。しかし、日本人が「アフリカの子供を安く働かせてできたコーヒーなんて飲めない!高くても正当な賃金を払っている企業のコーヒーを選ぶわ!」とか、「おんしゃは環境負荷の高い製品を取り扱っていますね。いくら安くてもそのような会社とのお取引は控えさせていただきます。」とか言う姿が想像できない!
    だって僕ら安いの大好きじゃないですか。家電量販店とかでも店員さんに説明だけしてもらって、実際はネットで買うじゃないですか(僕だけ?)。ただでさえ自分の良いと思う事よりも周囲からの承認を重視する僕らがそんな評価されにくい、もっと言えば「意識高い系」とバカにされそうなことに積極的になりますかね?

    しかし、だからといってSDGsが無意味とも思えなくて、確かに日本が国としてSDGsに取り組む以上、取り組み次第で受け取れる補助金や優遇策が用意されることは考えられますし、それを受けれないことで他社に遅れを取る危険性はありそうです。

    さらに企業イメージの向上も馬鹿にできないところです。モノ売りの時代が終わったと言われる昨今、商品やサービスの質で他社に勝ることは至難の業です。そんな中で他社に優位性を保つにはイメージやブランドがとっても大切。なので、SDGsへの取り組みを通して世間からの評価を上げることは非常に効果的だと思います。そのためにはただ漫然と取り組むのではなく、効果的な内容を効果的な方法で発信することは不可欠にはなりますが。



    話があっちゃこっちゃとしましたが、僕は「SDGsは良いものだし、少なからず誰しも取り組んだ方が良い。ただ書籍にあるほどのメリットやリスクはないのではないか」とお思います。しかし少なからず取り組まないことによる弊害は出てくるとは思いますので、あくまで「本業につながる」目標に関して取り組む、つまり無理のない程度で取り組み、それを効果的に発信してビジネスに繋げるのが
    最適なのではないかと思います。

    とは言っても僕も入門書を読んだだけですので、考えがコロコロ変わりそうです、勉強していく中で「SDGs万歳」になったら秒でこの感想は消そうとお思います(笑)

  • 今の社会人常識としてSDGsについての基礎的な知識が身につくとても良い本。

  • 東2法経図・6F開架:335.15A/Ko76r//K

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