「山田五郎 オトナの教養講座」 世界一やばい西洋絵画の見方入門

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 652
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299032546

作品紹介・あらすじ

「ムンクの『叫び』は何を叫んでいるの?」「ミレーの『落穂拾い』はなんで落ちた穂を拾っているの?」など名画の気になる疑問を山田五郎氏が愉快に解説。
面白くて教養もつくと大人気(登録者数43万超 2022年8月現在)のYouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」待望の書籍化です。
人物相関図&年表付で、各画家を時系列でまとめてあるので西洋絵画史の流れがわかりやすく、動画とも連動。西洋絵画初心者からファンまで幅広く楽しめる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    Youtube『山田五郎 オトナの教養講座』( https://www.youtube.com/@art-yamadagoro )待望の書籍化!
    入門的な本の中ではマニアック…というか、入門の次の段階的な内容といって良いかも知れない。
    Youtubeで今まで取り上げられたものをまとめているので、動画から入った人には物足りなさを感じるかもしれないが…
    掲載は作品が描かれた時代順に編集されていた。
    ルネサンスから素朴派(ポスト印象主義)、1400~1900年代まで。
    ページにYoutubeへのQRが掲載。相互に楽しめる。

    冒頭にルネサンス、北方ルネサンス、バロックからポスト印象主義までの主要画家ほかの人物相関図が掲載されている点が、個人的にはポイント高い!時代ごとの主要作品の繋がり、歴史的背景も理解できるのではないだろうか?

    昨今、何でも「やばい」という言葉を使うYoutubeのサムネに倣っているのかもしれないが、この本の「やばい」は確かに、入門的な視点からズレた所――むしろその定説?に物申す!――を突いてくる!!
    「印象派」という呼称はディスられていなかった、モネのスキャンダル…など。美術好きだけれど、全く知らなかった(私が印象派に興味が無かったからかも知れないが)話題を取り上げてくれる。
    ルソーに関するページが体感的に多く感じられる…
    私はルソーが苦手だ。動画もこの本を読んでもその素朴さ?とやらが理解できない。「運よく誰にも嫌われなかった?迷惑な奴」くらいにしか思えなくて。

    最後に、西洋美術ではないけれど、日本の洋画家が2人掲載。高橋由一と原田直次郎。
    黒田清輝が印象(派)主義を持ち込んで、日本の洋画はそちら主流となってしまったため、忘れられがちな西洋古典画の2人。
    私はこちらの重厚感、リアリティも好きなんだけどなー…何となくマイナー扱い。

    ……全然関係ないけれど、“オトナの教養”で美術が注目されるのは嬉しいけれど、教養は(西洋)美術だけに留まらないと思うのだが、何故、美術講座ではなく教養としたのだろう?と疑問に思ったり。

  • 先に2を読んでからこちらを読みました。
    カラーの絵画が満載でボリュームも内容も大満足ですね。圧巻です。

    山田さんにこんな知識があったなんてびっくりでしたが、解説の方向性が個性的でとても深く知ることができると思います。

    結構色々な絵画の本で画家にも作品にも触れてきたのですが、この本で初めましての方もいました。
    山田さんの持つ知識、もっと拝読したいです!

  • モネの睡蓮が好きだ

  • こいつは延びると見抜いた慧眼
    自己肯定感の怪物
    画壇デビュー
    最初から完成してる
    ジャングルはるそーのためにあるがだい
    嘘ではなく夢
    ルソーの唯一無二の天然
    ルソーを称える宴
    ぴかそ、セザンヌルソーアフリカ彫刻
    絵は上手さではない
    絵として成り立っていればそれでいい
    言葉も行動もいちいちエスプリきのきいた捻りをいれなければやぼとされました
    なにひとつ不自由なく育つほど不自由なことはない

    お互い自分にないもの自分と正反対のものは排除したくなる

  • 順番が逆になりましたが、こちらが第一弾。第二弾より有名な画家/作品が多く、楽しく読めました。

    第二弾にもありましたが、歴史の流れも含めた年表がとてもわかりやすく、参考になりました。

    セザンヌもルソーもヘタクソ!と言い切っているのには笑いましたが、その二人に天才ピカソが多大な影響を受けた、というエピソードが深い。

  • 面白い。絵の解釈だけでなく、作者の生き様が面白おかしく描かれている。

  • 西洋美術に関して、絵画だけを見てもふーんとしか
    思えなかったのだが、鑑賞の仕方とか、その絵を描いた
    作者や、その作者の置かれた時代背景なども知るきっか
    けになる。
    中学生で止まっていた美術に対する興味を、もう少し
    増やしていきたいと思うが、一読しただけでは正直、
    まだふーんなので、本に書かれているQRコードから、
    この著者の動画を見て、もっと学んでいきたいと思った。

  • 元も子もない表現も多いんですが、わかりやすいからね(笑)
    山田五郎さん、テレビではうんちくおじさんが強めで…苦手に思うときもあったんですが…
    このYouTubeではもう蘊蓄というか教養がすごい。すごすぎる。

    ありがとう山田五郎さん!
    上野に住んでるから今後も美術館に行くのがますます楽しみになったよ!!!

  • 絵に対する解釈は一般論なのかもしれないが表現はクスクスしちゃう感じ。時代背景などこういった切り口だと授業の美術をもっと興味持ってたんだろう。

  • 内容としては、とてもあっさりとしていて本だけでみれば物足りなさを感じると思うけれど、動画とセットで見ると、とても楽しい。
    時系列で画家が紹介されている本、時系列ではなく絵を解説している動画。
    本が教科書で、動画が講義とセットとして考えた方がいい。
    後で、そうこの画家の事をもう一度知りたいと、動画を見返すのにも便利。
    ゆるく西洋絵画史を楽しみたい人なので、買って良かったと思う。

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著者プロフィール

山田五郎(やまだ・ごろう)
1958年、東京都生まれ。編集者・評論家。東京国立博物館評議員。AHS(英国古時計協会)会員。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくりなど幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)、『出没! アド街ック天国』(テレビ東京)など、テレビ・ラジオの出演も多い。主な著書に『知識ゼロからの西洋絵画入門』『知識ゼロからの西洋絵画史入門』『知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決』『知識ゼロからの近代絵画入門』(以上、幻冬舎)、『ヘンタイ美術館』(共著・ダイヤモンド社)、『へんな西洋絵画』(講談社)など。

「2022年 『第2期:5巻セット 〈白の闇〉篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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