夢を与える

著者 :
  • 河出書房新社
3.13
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本棚登録 : 2603
感想 : 516
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309018041

感想・レビュー・書評

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  • なるほど。

  • 確かに、嘘っぽい気がする。
    現実には、本人は、本当にそう思っているのかもしれないけど。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    私は他の女の子たちよりも早く老けるだろう。チャイルドモデルから芸能界へ―幼い頃からTVの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが…少女の心とからだに流れる18年の時間を描く。芥川賞受賞第一作。

  • 「夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない」

  • 世間一般の成長を伴う失敗とか 自由にするには大人もお金も関わり過ぎた若い子の話しでした

  • なんつう後味の悪いブラックエンド!
    芸能界という華やかそうでいて不気味な空間が恐ろしかった。
    なにより「ゆーちゃん」が怖かった。

    何となく某人気作家のキングの話と似た語り口調。
    一人のスターの生涯を無理やり二時間にしたドキュメントを見たような、濃縮された時間を過ごしました。

    この著者の描く女子はいつだって痛々しいけど、このゆーちゃんは群を抜いてるな。

  • なんだか最後まで気分が重くなる話でした。
    ダメ男に引っかかってしまったモデルの話ですね。

  • 読み進めていくと思ってた話とゎ違ってたケド辞める事なく読めました。
    2013.12.12

  • 物語は夕子が生まれる前の、夕子の母の物語から始まる。この書き出しは、私が以前読んだ、桜庭一樹著の『七竈と七人のかわいそうな大人たち』と似ている。そして生まれた子供がとても美しい、というところも。

    綿矢りさの小説の中でも、かなり重々しい雰囲気で物語の結末へ進む。このまま夕子が芸能界で成功し続ける訳がないただろう、という読者の予想を少し上回る展開。大人に囲まれて育った夕子は、周りにいた同級生らよりは大人びた態度、思考を持つが、その態勢は初めて出会う恋によって崩れ落ち、夕子がまだ18そこらの女の子だったことを思い出させてくれる。

    終始、やりきれない気持ちがつきまとう小説。母と父が恋人だった時の別れ話からはじまり、夕子は芸能界復帰を諦めてしまう。ページ数のわりには読み終わるのに多少時間がかかった。

  • CM出演を皮切りに大ヒットした夕子。

    彼女の活躍を成長と共に展開されるストーリー。

    幼少時代からのイメージを維持して長く芸能界で活躍するというのは難しいんだろうな...

    "夢を与えている"ことへの誇りや重圧が見え隠れする。
    芸能界って怖い、と思ってしまう。

    一般人が咎められることのないような行為が、
    有名人であることで自分の失墜に繋がりかねない事態を招きかねない。

    そんな世界でじわじわと食いつぶされ、重圧に耐えかね、堕ちに堕ちて行く夕子の様子がリアルに描かれていると思った。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綿矢りさの作品

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