- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309019116
作品紹介・あらすじ
通夜の最中、新米の坊主の前に現れた死んだはずの女子大生。二人は、同居することになるが-。
感想・レビュー・書評
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切なすぎる。
このまま終わっていくところに凄さを感じる。
たくさんの人に読んで欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分にだけ見える幽霊。どんな展開になって行くのかと
期待していたら、気がつけば終っていた。 -
いいと思う。
幽霊とかが出てくる話にときめかないのでワクワクはしなかったけど、文章はきらいじゃないです。 -
110713
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図書館で「若手作家の本」棚に並んでたもの。
見習い住職の青年が、彼にだけ見える死んだはずの女性と過ごすお話。
ちょっと物足りない感がある、かな。 -
『野ブタ。をプロデュース』で鮮烈なデビューを飾った白岩玄氏のデビュー2作目。真価を問われる作品ですね。
実はこの白岩氏、我が母校(高校)出身の作家さんなんですよね。一応、後輩です。もちろん全く面識はないですが。そんなこんなで、ずっと気にはなってたんですが、自分の中での優先度は中の下くらいで(^-^;; ようやく読みました!
あんまり話題になっていなかったと思うので、過度は期待は禁物だと思って読み始めましたが、なんのなんの。『野ブタ。』の時と同様に読みやすいし、情景も浮かぶし、ぐいぐい読ませる筆力は十分です。好きですね。
評価を見ると、どうやら賛否両論あるようです。低評価の主な理由は「オチは?」ということのようですが、そもそも白岩氏の作品は純文学的な要素もあるので、人の心情を感じようと思った方が、より楽しめるんじゃないかと。『野ブタ。』はエンターテイメント性が先行してましたが、今時の高校生の心情がよく描かれていたように思います。
内向的、がっつかない、自己主張しない、でも実はそんな自分には満足していない。色々なことに無関心である主人公の海生は、現代の若者像をしっかり捉えているように思います。自分の性格にも似てますし、感情移入もしやすかったです。
自分が傷つくのが怖いから、つい「君が思っていることが分からないから、どうしたらいいか教えてよ」って聞いてしまうんですよね。でも、最後の凛ちゃんの言葉にもある通り、「相手に合わせる」っていうのは、行き過ぎると、相手のためじゃなくなっていて、自分が苦しまないことが目的になっているんだと思います。うん。心が痛い。自分も最近になってようやく分かってきました。当たって砕けろ、その経験が糧になる。というのは、最近、自分に言い聞かせていることです。
ということで、次回作にも期待しています。って、明らかに執筆のペースが遅目ですが。 -
袈裟萌え、という不純な動機からうきうきしながら読み始めたけども……
ラストはちょっと、ないなぁ。
せめてなんらかの結論が欲しかった。
へたれた主人公の態度も、煮えきらなくてもっとはっきりしろーっと言いたくなる。
単行本でしたが、文庫で加筆は特にないのだろうか… -
もし、彼女と同じような状況になったのなら
ちゃんと消えることができたかなー
自分のいない世界が悲しみを乗り越え日常を取り戻す様子が見えてしまうのは
嬉しいようで切ないだろうなぁ
えた後、部屋に散乱したあげたモノを片付けるところが切ないです
作者がタイプ -
とても不思議な感覚が残る本だった。
海生君の戸惑いが細かく描かれていて目に浮かぶよう。彼女が書いた手紙の行方や2,3日どこかに行ってしまっていた間のこととか、もう少し深く描かれていればなぁ。 -
坊さんがしなはった人と暮らす話。きれいな文章、おちなし。