- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309022291
感想・レビュー・書評
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通常エスカレートはずが、どんどんグレードダウンしていくという、不可解な連続放火事件。
長期化の気配がする中、設楽と海月は捜査から外される。
人の記憶に残らないことが大切な公安でありながら、変わった特技を持つ三浦がおもしろかった。
また登場してほしいキャラ。
海月のドジっ子ぶりと有能な一面のギャップがおもしろかったが、今回はそのあたりの描写が少なめ。
事件の中で、多くのふつうの人々がどのように動いたのかを描く、複数視点のドタバタもの。
宗教にハマった人間の怖さは、リアル。
妹の身におきたことは、軽いタッチの作風の中でやや浮き気味。
かなり重たいできごとなのに、解放後の苦悩も少なく、引っかかるエピソード。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1巻目よりマシ、程度/ 1巻もそうだけど、あらゆる事が偶然に頼りすぎている/ 内通者が奥多摩の施設にいなかったら? 幹部が仲間割れしなかったら? /ミステリとして評価出来るような小説ではない/
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シリーズ2作目。今回はカルト教団が相手で、しかもその教団に設楽の妹が入信してしまい…オウムを思い出し、設楽と妹の噛み合わない会話に戦慄。しかし妹の教祖とのあのシーンは物語が終わってもモヤモヤするわ…改心しても行為は残ってるし…;設楽の酷くなる怪我具合が心配!他キャラや一般市民の活躍もよかった。
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宗教団体の犯罪の話。カルトにはまる人怖い。
あとがきが、秀逸。 -
戦力外捜査官の第2部。オウム真理教を思わせるような宗教団体がでてきてなんだか胸騒ぎがする。妹は教団を脱出したがそれ以上に大事なものを失った気がする。
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戦力外捜査官2作目、海月、設楽コンビ、次回作も期待。
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海月警部のキャラと、設楽との掛け合いは軽快ですが、事件は結構残酷でした。家族が怪しい宗教に嵌っていくさまが生々しくて読ませます。自分の身内がひっかからないとは言い切れないだけに、読んでいて何とも言えない気分でした。
プロットは、意外性もなければ海月警部の鋭い推理を見せる場面もないですし、ダメっぷりもあまり描かれていないので、前作と比べるとやや退屈でした。 -
都内で連続放火事件が発生した。手掛かりも繋がりも見つけられず捜査は行き詰まっていた。辛うじて、宗教絡みの線を探る捜査本部。そんな状況のなか、設楽は相棒の海月刑事と共に、突然本庁のお掃除係に任命されてしまう。またしても戦力外通告……落ち込む設楽を、マークしている二つの影。それは公安部の人間、三浦たちだった。彼らは設楽に驚愕の事実を伝える。曰く、「設楽刑事の妹が、現在マークしている宗教法人、宇宙神瞠会の信者である」と……。
かくして、宗教団体による無差別テロを防ぐために戦力外捜査官の設楽と海月が奔走することになった。
戦力外捜査官シリーズ二作目。
宗教団体&テロ絡みの今作。相変わらず海月さんはぼんやりしているが、今回はわりと序盤からぱきぱきしているので、あんまり苛々せずにすんだ。設楽くんはわりと行動が短気だよね、どうどう、落ち着いてー。
ミステリではなく完全に刑事ものになったかな。目まぐるしく話は進むけど、今回は妹の救出&テロ予防というとこで軸が定まってたので、最後まで集中していけた。世の中のみんながヒーローで
他の署員も賞もらってんのにメイン二人だけなんにもないってのが笑えた。実際もこんだけスムーズに事が進んで防げればいいけれど。
しかし身内が宗教にはまるのは辛い。話の通じない感じが良かった。私が妹の立場なら、会の犯した罪を理解した時点で自分がやらされたことを振り返って死にたくなっちゃうなあ。そのへんはちょっと辛かった。
三作目を期待しています。