大豆田とわ子と三人の元夫 2

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 127
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309029719

感想・レビュー・書評

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  •  改めて、とても好きな作品だと思いました。
    ドラマを見ているときにはサラッと流れていってしまったセリフや、逆にとても刺さったセリフを文字で見ることによって、さらにその世界観が好きになりました。
     不器用な登場人物たちが織りなす愛すべき日々の物語なんですね。
     大切な友人であるかごめを失ったとわ子のように、忙殺された日々を過ごしている私も周囲の景色をあまり見なくなっているなぁと。もう少し、ゆっくり、丁寧に生きようと思わされました。
     改めてシナリオで読んだことで、キャスティングがどれだけ素晴らしかったのかを再認識しました。


  • 人って現在だけを生きてるんじゃないと思う

    人生は小説や映画じゃないもん、幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない、あるのはその人がどんな人なのかってことだけです

    誰だって心に穴を持って生まれて来てさ、それを埋めるためにジタバタ生きてるんだもん

    人の孤独を埋めるのは愛されることじゃないよ。愛することだよ

  • ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』のシナリオブック後半。ドラマを見てからずいぶんたつのに、思い出すたびに映像が思い浮かんで本当に大好きな作品だなと実感します。特にぐっとくるのは、最後に三人の元夫たちに囲まれてるとわ子ちゃんの場面、しんしんから素直な気持ちをぶつけられる場面。文章だけだとそこまで伝わらないところが、俳優さんたちの演技でより素晴らしいシーンに変わっているのがよく分かります。みんなはまり役だったし台詞の一つ一つが優しくてそっと寄り添ってくれる。何度も見返してはちょっと笑って元気になれるドラマだと思う。続編やってほしいな。

  • 後半は四度目の結婚?と思わせる展開。仕事と結婚と波瀾万丈。元夫の連携プレイ(概ね自虐プレイ)はトリオ漫才として腕を上げた。こういうモテ期が永遠に続くのは悪くないだろう。
    独占欲とか束縛とか、希薄になりつつあるのかもしれないが、現夫がいないことで抜群のバランスを保っている。
    誰もが一番だったし、誰もがもう一番にならない。誰かが欠けても困らないけど、いないと寂しそう。
    こうじゃなかったかもしれない人生を元夫と語り合えるのは案外素敵なことなのかも。

  • 映像の方の感想。

    初めての坂本裕二さん鑑賞。
    セリフが言葉が綺麗で、真似っこできない。
    松たか子さん始めとした俳優さんの演技が超うまい。
    自然体でチャーミングで愛おしくなる。どういう思考をしているんだろうか。

    プリズン・ブレイクと交互に見たせいで、
    ほっこり→ハラハラ→ほっこり→ハラハラの
    交代浴になってしまった。でもいい塩梅だったかも。

  • 読んで思い出す映像の綺麗さ
    読むことで、言葉をゆっくり見れてよかった。
    日常が描かれていてあたたかかった。
    ふとした時の言葉を表して、見せてくれた。
    今もとても好きだけど、また少し時間が経ってから読んだ時にどう思うのだろうか。

  • とわ子と3人の元夫の関係性が好きだな。
    ネトフリでドラマ配信されてるのでもう一回観よう。

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著者プロフィール

脚本家。ドラマ「東京ラブストーリー」「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「わたしたちの教科書」「Mother」「Woman」「カルテット」等、向田賞ほか受賞多数。映画、舞台でも活躍。海外でも高い評価を得ている。

「2022年 『初恋の悪魔 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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