- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309203911
作品紹介・あらすじ
14歳で僕は、子どものころから頭蓋骨を満たしていた、あのうるさい羽音を消す方法を見つけた。10代のはじめから鬱にとらわれ、アルコール依存と自傷行為を繰り返した一人の青年の記録。
感想・レビュー・書評
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10代から何かから逃れるために、酒と女とドラック、そして自傷行為にまみれ自分を失う。何かから逃れるためなのか、逃れるために溺れるのか…
重度のアルコール依存と鬱とを抱え、生と死の境を彷徨う男の話。彼が逃れたかったものは、彼をささえ救ったものは…
著者であるニックジョンストンの自伝。彼のその忌々しい暮らしは平凡であたりまえの暮らしを送るものからしたら実在する世界とは到底思えない。それでもこの本から受ける印象はジットリと湿った嫌な感じはなく、思った以上にさわやかな読後感に終る。陰鬱なものをこのようなかたちに変える著者の表現力に驚く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鬱病
アルコール依存症
自傷行為
作者が少年時代から苦しめられてきた
これらの問題を冷静に描いた作品
この作品を執筆中も医者に書き続けたら
精神が崩壊しかねないからすぐに止める
ように言われたらしい。
過去を振り返り、思い出したくない出来事と
向き合うことで前に進む。
簡単にできることではない。
過去が最悪ならなおさらである。 -
私が初めて買ったしもんちゃんの翻訳本。
心って脆くて、強い。
私も著者のようにいつだってなりうるんじゃないか、そう思います。
私の宝物の本です。 -
アルコールや薬で酩酊している状態を客観的に記述する能力と、感情に溺れない表現がすごい
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酒が飲めないのでアルコール依存になる気持ちがいまいち不明だった。面白かったけど。