アンランダン 下 ディーバとさかさま銃の大逆襲

  • 河出書房新社
3.81
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本棚登録 : 63
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309205489

作品紹介・あらすじ

ふたたび異世界「裏ロンドン」に戻った少女は、仲間たちを救えるのか!?迫り来る脅威に絶体絶命?奇想天外ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 展開が読めなさすぎて途中ストレスを感じたところもあったが、後半から味方がどんどん増えてきたり、さかさま銃でうまくピンチを切り抜けるところ等はテンポもよくて楽しく、最後は大団円で満足。
    頭部が籠に入った小鳥になっている男や胴体が窓になっている蜘蛛等、クリーチャーのアイディアが相変わらず楽しい。7つのアイテムを集める任務を省略したくだりや裏傘を修理して味方につけるくだり等、相手の理屈の中で裏をかくというやり方が頭が良くて楽しい。
    結局主人公はディーバだったんだな。物語の構成上バランスが取れているのかどうか疑問だけど…、まあでもラストで何も覚えていないザナと再会してディーバが素直に喜ぶシーンは爽やかで悪くない。

  • 978-4-309-20548-9 297p 2010・8・30 初版

  • アンスティブルが偽物だと知り、裏ロンドンへと戻ってきたディーパ。
    しかし預言者たちも誰も信用してくれず、予言の書を奪って、彼らからは悪者だといわれていた幽霊のハーフのヘミとともに逃げ出した。あてにできないので、自分たちでスモッグに攻撃をするために、強力な武器「さかさま銃」を探すことにした。手に入れるためには7つの試練がある。しかし時間がないので、なんとか1つ手にいれるとディーパは残りをとばして、さかさま銃へとむかう。

    下巻でも、言葉が生き物になった「音像子」や、鳥籠が頭になっているヨリッくなど、奇妙な住人が登場。「さかさま銃」からして、普通の銃とは違っていて。
    いろいろと意外な展開をしていくので面白い。
    結局は主役だと思われたザナも活躍しませんし。

  • 一見、王道ファンタジーぽいストーリーなのに踏み外し方、ずらし方が流石ミエヴィルって感じでした。
    挿絵もミエヴィルって、どれだけ才能あるんだこの人は。
    子供の時に読んだらもっと楽しいだろうなあ。勝手に夏休みの課題図書に推薦したい。

  • アンスティブルが偽物だと知り、裏ロンドンへと戻ってきたディーパ。
    しかし預言者たちも誰も信用してくれず、予言の書を奪って、彼らからは悪者だといわれていた幽霊のハーフのヘミとともに逃げ出した。あてにできないので、自分たちでスモッグに攻撃をするために、強力な武器「さかさま銃」を探すことにした。手に入れるためには7つの試練がある。しかし時間がないので、なんとか1つ手にいれるとディーパは残りをとばして、さかさま銃へとむかう。

    下巻でも、言葉が生き物になった「音像子」や、鳥籠が頭になっているヨリッくなど、奇妙な住人が登場。「さかさま銃」からして、普通の銃とは違っていて。
    いろいろと意外な展開をしていくので面白い。
    結局は主役だと思われたザナも活躍しませんし。

  • 下巻でも、様々なアイテム集めを経て最後のお宝に至る常道をひっくり返すというあいかわらずのアイロニックぶり、ますます笑えます。大団円はお約束ですが、そこに至る過程も思わずポンと膝を打ってしまいそうなくらいに上手な落とし方で大いに腑に落ちます。大人が読んでもじゅうぶん以上に楽しめます。

  • といわけで、下巻はドロップアウト。

  • ジュビナイルということで、ミエヴェルにしては明るく軽快な語り口。

    冒険の指針となるはずの予言の書、冒険の担い手となるはずの“選ばれし者”、敵を倒すアイテム獲得のための試練、それらの扱いがことごとく予想外なのには思わずニヤリとさせられて楽しいが、何より楽しめるのは、奇奇怪怪な裏ロンドンの世界。

    「ファンタジー小説を書くとき、たいして苦労せずに思いつくのが、グロテスクなものとか、ふしぎなものとか、モンスターたち」というミエヴェルの面目躍如といったところで、建築物にしろ、乗り物にしろ住人にしろへんてこなものがいっぱい。
    この裏ロンドンの世界を、本の紹介では『不思議の国のアリス』になぞらえているが、訳者の内田昌之氏は、イメージ的には宮崎駿の『千と千尋の神隠し』が近いのでは、と記している。なるほど、猥雑な雰囲気や得体の知れなさといった点では、そんな感じ。

    主人公の冒険仲間では、鳥かご頭のヨリックや潜水服姿のムレル、牛乳パックのパックンの人気が高いようだけれど、発せられた言葉が実体化した「音像子」もユニークな形態で面白い。
    まったく大釜っぽくは見えないカルデラという「音像子」、これって釜爺のパロディなのかしらん。

      UN LUN DUN by China Mieville

  • 下巻になって展開が早く一気に読めました。 スモッグとの戦い、環境問題をファンタジーした感じがしました。

  • 一気に読みました。
    結局ディーバが大活躍。ザナはお姫様的な感じ。
    関連小説も読んでみよう。

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