コカイン ゼロゼロゼロ: 世界を支配する凶悪な欲望

著者 : ロベルト・サヴィアーノ 関口英子 中島知子

• 河出書房新社 (2015年1月24日発売)

感想・レビュー・書評

[cometerougeさんの感想 · 2019年6月22日]

コカインを巡る捜査やマフィア、運び屋などの話。本書に日本は一度も登場しないが、おそらく日本でも水面下ではそれなりに浸透しているのだろう。ピエール瀧の事件は記憶に新しい。
コカインが世界的に広がるビジネスとなっており、コカインを巡って多くの悲劇が起こり、マフィアやカルテルの大きな資金源となっているということがよくわかった。いっそのこと合法化してしまったらというのが、著者の頭をよぎるようだが、中々これといった決定打はないようだ。こうした本や記事を書くと、マフィアの標的にされるようで、著者にはボディ･ガードが数年に亘り張り付いているようだ。
なお、『コカインゼロゼロゼロ』というタイトルは、非常に純度の高いコカインを表している。

[fjtamaさんの感想 · 2015年4月16日]

・訳者あとがきによれば、「ステファノ・ソッリマ Stefano Sollima 監督により、英語でテレビドラマ化されることが決定した」。
・文庫化したら買う

[河出書房新社さんの感想 · 2015年2月6日]

全世界1000万部のベストセラー『死都ゴモラ』に続く巨篇ノンフィクションノベル。世界経済に深く根を下ろす死の薬コカインが、いかに一般市民を蝕み、すべてを崩壊させているかを描く。

著者プロフィール

1979年、ナポリ生まれ。新聞に犯罪集団カモーラの記事を載せ、雑誌にもルポを寄稿。処女作『死都ゴモラ』は世界で1000万部を売上げ、数々の賞に輝いた。その後、公然とマフィアに狙われるようになった。

「2015年 『コカイン　ゼロゼロゼロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」