異端の民俗学

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309224510

作品紹介・あらすじ

農耕民の民俗研究に焦点を絞った柳田民俗学も、その出発点では山人やサンカ、被差別民の世界をフィールドにおさめていた。柳田が放棄したそうした対象に大胆に取り組んだ8人の先達の業績を追い、民俗学の新たな可能性を示唆する画期的なドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 「異端の民俗学」というのは著者の礫川氏自身にも当てはまる研究領域だ。セレクトされた対象そのものも著者の嗜好によっているが、それが実に読み応えがある。中山太郎の柳田國男との確執、菊池山哉というアブない研究者、三角寛とひとのみち教団との関係などは、さらに本格的な深耕を期待してしまう論考である。

  • この本の主役は柳田派から見た異端にあたる民俗学者たちであるにもかかわらず、民俗学の世界における柳田國男の影響力ってほんとにものすごいんだなぁというのがいちばん印象に残った。喜田貞吉と尾佐竹猛の話が面白かった。

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。ノンフィクションライター、在野史家。主な著書に、『史疑 幻の家康論』『異端の民俗学』『知られざる福沢諭吉』『サンカと三角寛』『日本人は本当に無宗教なのか』『独学文章術』など。

「2022年 『村八分』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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