無人島 1953-1968

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309242941

作品紹介・あらすじ

単行本未収録の論考・対談・インタヴューを編んだドゥルーズ思考集成。多彩にして一貫した思考のきらめきが哲学者ドゥルーズの誕生を告げる。

感想・レビュー・書評

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  • 本書には多数の学術論文が収録されている。論じられているのは、固有名を挙げるなら、ベルクソン、ルソー、カント、ニーチェ、スピノザ、ヒューム等々、テーマを挙げるなら、無人島、本能と制度、差異、ドラマ化、構造主義等々。それらを読むと、ドゥルーズがいかなる意味において優れた哲学者であったかがよくわかる。

    これからドゥルーズを読もうとしている人は、一冊のモノグラフィーに挑戦する前に、本書に収められた短い学術論文のどれか関心のあるものをじっくりと読むところから始めるのがよい。但し、一本でよいから、参禅する気持ちで、フランス語を一言一句追いながら、「誰に聞かれても全て説明できる」あるいは「ここだけがどうしても分からない」と断言できるまで読み、参考文献の全てに目を通すこと。そうすれば著作の読解がずっと楽になる。

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著者プロフィール

(Gilles Deleuze)
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性:ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『ザッヘル゠マゾッホ紹介:冷淡なものと残酷なもの』『フーコー』『襞:ライプニッツとバロック』『フランシス・ベーコン:感覚の論理学』『シネマ1・2』『批評と臨床』など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』『カフカ:マイナー文学のために』『千のプラトー』『哲学とは何か』など。1995年死去。

「2021年 『プルーストとシーニュ〈新訳〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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