反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309243511

作品紹介・あらすじ

なぜ日本を憎悪し続けるのか?民族意識、歴史観、マスメディア…さまざまな言説や誤解を多角的に検証し、日本を敵視する韓国のナショナリズムの根底にあるものを初めて冷静に分析した名著。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人と朝鮮人が同じ祖先だということで、韓国人は日本人を嫌いになってしまうのか。
    しかし、日本の帝国主義植民地を正当化しようとするのに使われてしまってはそうなるのだろう。
    ハングルの文化と日本は交わることはないのだから、いがみ合うのは終わりにしたいものだ。

  • 韓国人による韓国の反日分析。
    過剰になりすぎた反日への呼びかけ。
    韓国の反日事情もちょっと知れる一冊。

  • 日本を知っている韓国人である著者が、あまりにアンチ日本に傾いた韓国に苦言を呈す。
    一方的な断罪はしない冷静な書き方ゆえにナショナリズムの恐ろしさに思いを馳せられる。

    それにしても読んでいて思うのは、中立を貫くのは難しいということ。
    著者は韓国を愛するが故に、右傾化し孤立しつつある祖国の現状を憂える。
    しかしうかつなことを書けば日本賛美や韓国批判と叩かれたり、日本の右翼に利用されてしまうおそれがある。
    日和見ではなく本当の中立を貫くには、強く在らねばいかんのだと思った。

    くわしい感想⇒http://melancholidea.seesaa.net/article/12748792.html

  • はじめに注意しておきたいのは、これはよくあるような「嫌韓」ものではないこと。本書で問題にされているのは韓国のナショナリズムですが、実際にはナショナリズムの普遍的な危うさを指摘してます。 『嫌韓流』なんか読むより、こっちの方を読むほうが勉強になります。

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著者プロフィール

1957年ソウル生まれ。韓国・世宗大学国際学部教授。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院で博士号取得。専門は日本近代文学。ナショナリズムを超えての対話の場「日韓連帯21」に続き「東アジアの和解と平和の声」を立ち上げ、市民対話の場づくりに取り組んでいる。著書に『反日ナショナリズムを超えて―韓国人の反日感情を読み解く』『和解のために』『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』『引揚げ文学論序説 新たなポストコロニアルへ』など。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの韓国語翻訳も出版している。

「2017年 『日韓メモリー・ウォーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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