名曲案内 クラ女のショパン

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309271644

作品紹介・あらすじ

いつの時代も女性に愛されるクラシック音楽といえばショパン。クラシックを愛する女性たちが心に響く名曲を厳選!「女性のための」ショパン名曲ガイド決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 男性のクラシック音楽ファンは敬遠してしまいがちな本である。帯に『「女性のための」ショパン名曲ガイド』と書いてあるし、帯の色もピンク。タイトル文字にもピンクを使っていることも、手に取りにくさに拍車をかけているのだろう。私は、本書の存在はずっと前から知っていたが、なかなか手に取る気にはなれなかった。

    この様なタイトルと装丁なので、高嶋ちさ子の「ヴァイオリニストの音楽案内100」のような緩い文章の本を想像していた。しかし、中身は読み手を選ばない普通の文章で、まともな名曲ガイド本であった。内容は特に女性向けということもない。タイトルに「クラ女の」と付けず、装丁もシンプルなデザインにすれば男性も手に取りやすかったのではないだろうか。

    楽曲の紹介がメインで、おすすめCDの紹介がページ左上に載っているという構成になっている。CDは録音年が記載されていないので、記載してあった方が親切であった。取り上げられているCDは、「舟歌」でフジ子・ヘミングをおすすめしているなど、疑問を呈するものがあるが(著者の一人山口氏のセレクトは1枚だけなのに、なぜこの盤と思うことが少なくない)、大多数は、アルゲリッチ、ポリーニ 、ピリスなど、巷間知られている名盤から大きく外れたものではない。

    まとめると、本書は男女を問わず、ショパン入門者におすすめできる名曲ガイドに仕上がっていると言えるだろう。

  • 1曲1曲ごとに、その曲にまつわるエピソードが紹介されている。最初から全部読んでいくというより、自分の好きな曲をピックアップして読む、辞書的な感じ。もちろんその曲を聴きながら読みました♪

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。東京芸術大学大学院修了、武蔵野音楽大学講師。共著『鳴り響く〈性〉』、『200クラシック用語事典』(立風書房)、『ショパンを読む──ショパンをめぐる50のアプローチ』(ヤマハミュージックメディア)ほか。

「2003年 『ヴィジュアル系の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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