- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309409177
感想・レビュー・書評
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巻13「怪を語れば怪至」には、参加者が順番に怪談を語っていくと本物の「怪」が現れるという「百物語」のやり方が書かれている。
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○2010/08/31
レポートで「伽婢子」を取り上げることにしたので見つけた本。すべてを訳しているものじゃなかったけど、数を絞った分読みやすく丁寧に訳されてるかなと。頭に入って来やすかった。
伽婢子としては今まで名前も知らず、牡丹灯籠の存在だけは知ってたけど、それがこういう形の元祖怪異奇憚とは知らなかった。昔の怪談とか妖怪とかは面白そうだし興味があったので、より楽しく。思ってたほど超常現象!というものは少なかったけど、ふとした日常の中で、ふとした行動が原因で不思議なことが起こる、っていうのは当時からしたらとてもリアルで楽しかったんではないだろうかと思う。今においてもちょっとぞくっとしたりするものもあったし、いい説法になっていそう。
狗張子は半分流し読みになってしまったけど、伽婢子と形態は同じで面白かった。せめて簡単な現代語でも、こういう有名なのは一通り読んで話を頭に入れておきたいなあ。 -
著者は近世の浄土宗のお坊さんで、怪奇物を書いた元祖である。
物語のオチには因果を説明していて、説話だなぁと思う。
「こんな行動をしたから、こんな結果になった」「厚く弔ったため、怪異は治まった」「このようなことをした人だったが、最後どうなったか誰も知らない」。 -
怪談ブームのさきがけの一冊(いや二冊?)
書かれたのが夏の陣の後直ぐなので、戦国時代の残滓がちらほら、実在する武将の怪談なんかもありました。
残念なのが、現代語訳とありつつ一部訳されていなかったりちょっと読みづらいかなと…