NOVA 5---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

著者 : 東浩紀 伊坂幸太郎 石持浅海 上田早夕里 須賀しのぶ 図子慧 友成純一 宮内悠介

制作 : 大森 望 

• 河出書房新社 (2011年8月5日発売)

感想・レビュー・書評

[里瀬さんの感想 · 2011年12月14日]

伊坂幸太郎に釣られて読んだけど、伊坂ワールドは控えめ？ な印象。
十分面白かったけど。
エレベーターの話も結構面白かった。

[ちひろ。さんの感想 · 2011年11月28日]

日本人作家によるSFアンソロジー文庫。
伊坂幸太郎、東浩紀など豪華な執筆陣の書き下ろし作品が楽しめる。

同シリーズには以前にも京極夏彦、宮部みゆき、瀬名秀明等が作品を掲載している。
SFと言っても宇宙を舞台としたスタンダードな話から、ミステリ、伝奇物、ホラーに近いものなど作風はさまざま。
SFジャンルの裾野の広さを感じさせるラインナップになっている。

個人的に特に楽しめたのは須賀しのぶと伊坂幸太郎の2作。


「ナイト・ブルーの記憶」上田早夕里
深海無人探索機の操縦士は、感じるはずのない感覚を実感するようになる…

「愛は、こぼれるqの音色」図子慧
底辺の地上げ屋であり、AVキネクスの世界とも関わりのある俺は、仕事先で一人の女性と出会う。

「凍て蝶」須賀しのぶ
冷たく年を取らない人々が住む不思議な山が、いつの日か眼前にあらわれる

「三階に止まる」石持浅海
誰も呼んでいないのに必ず三階で止まるエレベーターの謎

「アサムラール」友成純一
変態作家がバリで壮絶な死を遂げた。彼が患った風土病とは…

「スペース金融道」宮内悠介
宇宙にも核融合炉のなかにでも取り立てにいくスペースサラ金業者の物語

「火星のプリンセス続」東浩紀
シリーズ第三作。
(前作を読んでいないため話がよくわからず)

「密使」伊坂幸太郎
人類が絶滅する未来を軌道修正しようとする研究所に呼ばれた私。
握手した相手から時間をスる能力を持つ僕。
二人の運命は交わるのか…

[青さんの感想 · 2011年11月17日]

伊坂と石持が特に好きですが、全体的に好きなものが多い。ただ伊坂以外はあともうちょっとはっちゃけてほしいなと思ったりもする。というかNOVAシリーズは2が良すぎて相対的にハードル上がってる感否めない。

[にさんの感想 · 2011年11月3日]

明後日には『NOVA6』が出る、というタイミングでやっと読了。東浩紀は別格として、上田早友里、宮内悠介あたりがわかりやすくておすすめ。いや、量子金融工学ってよくわからんですが:-p

[シュンスケさんの感想 · 2011年10月28日]

伊坂さん、石持さん目当てで購入。
伊坂さんのは個人的には少し物足りなかった。期待値が高すぎるせいなのか。
石持さんのは面白く読めました。オチの雰囲気も好き。
他には上田さん、宮内さんの作品が良かったです。

[zakkuuさんの感想 · 2011年10月28日]

ＳＦの書き下ろしアンソロジー第五弾。
おれのお目当ては伊坂幸太郎さんでしたが、どの作品も面白くて驚きました。
おれはあまりジャンルにこだわって作品を選ぶということはないのだけれど、ＳＦの面白さを痛感させられました。
アンソロジーなのも色んな作家さんに出会える上に読みやすい長さの作品が集まって嬉しい。
一番のお気に入りは伊坂幸太郎さんの「密使」。
時間ＳＦを扱った作品で、こじゃれた表現やコミカルな登場人物達に伊坂さんの魅力が満載で抜群に面白かった。
他の作家さんは恥ずかしながら皆初めて読む作家さんだったのだけれど、どの作品も本当に面白かった。
特に良かったのは宮内悠介さんの「スペース金融道」と図子慧さんの「愛は、こぼれるqの音色」かな。
ＳＦというものの魅力に気付かされたので、他の作品も、他の「ＮＯＶＡ」も読んでみたいと思いました。
いいものを読んだなぁ。

[りよさんの感想 · 2011年10月19日]

体調悪くてうだうだしていた時に読了。伊坂ホイホイだったのですが伊坂さんのは珍しくあわなかったなー。


ナイト・ブルーの記憶・・・誤謬があるかもしれませんがこういうロマンチックな話は好きです。

愛は、こぼれるｑの音色・・・どつぼにはまる感じ。できればこの話の前後編が読みたいです。

凍て蝶・・・あーこの話鶴田 謙二のマンガで読みたい～。だって・・・ねぇ。

三階に止まる・・・ミステリにこいう方法があるのにオドロキです。
こいう設定なのに見事にミステリだ!!

アサムラール・・・一番嫌いな作品。私が女だからか?

スペース金融道・・・シリーズ化して早川JAから出版してくれ!!

火星のプリンセス続・・・続だけよむとよくわからんです。

密使・・・最後の話のまとまりはやっぱすげー!でしたけどそんなにひびきませんでした…。残念。

短編集はいろんな作家の読めるし、ましてやそれがおもしろくてもっと読みたいと思うような作品に出会えたら幸せですね。にこにこ。

[あまぐもさんの感想 · 2011年10月11日]

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話題の完全新作アンソロジー・シリーズ最新刊！　豪華8作家の饗宴。
参加作家：東浩紀、伊坂幸太郎、石持浅海、上田早夕里、須賀しのぶ、図子慧、友成純一、宮内悠介
「オリジナル・アンソロジー《NOVA》は、日本SFの新作短編だけを掲載する唯一の専門媒体です。今回は、昨年デビューした新人から作家歴四半世紀を超えるベテランまで、8人の作家による競作。海洋SF、未来SF、時間SFなどそれぞれに趣向を凝らした8編、じっくりお楽しみください」（大森望）
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序　大森望　「ナイト・ブルーの記録」上田早夕里　「愛は、こぼれるqの音色」図子慧　「凍て蝶」須賀しのぶ　「三階に止まる」石持浅海　「アサムラール」友成純一　「スペース金融道」宮内悠介　「火星のプリンセス」東浩紀　「密使」伊坂幸太郎
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どちらかというとSFは得意なジャンルではないが、本書に収められた物語りはわたしの想像力が追いつく範囲のものが多かったので、結構愉しめた。伊坂さんのSFというのがなかなか興味深い。石持さんの「三階で止まる」は背筋がぞっとするが、面白かった。ちょっと先を行く一冊である。

[osatomatoさんの感想 · 2011年10月3日]

地元では売ってない〜（涙）

[サリーさんの感想 · 2011年9月26日]

未来を軌道修正したい話。いかにもＳＦっぽいけど、そこにＧやらヒーローやら絡んでくるのは、いかにも伊坂さんらしい。
Ｇはちょっと…だけど、ラストに清々しさを感じる、そこが好きだ〜。

他の短編もかなり楽しめた。一口にＳＦといっても、色んな方向にファンタジーしてるんだな〜。

著者プロフィール

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士（学術）。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』（第21回サントリー学芸賞）、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』（第23回三島由紀夫賞）、『一般意志2.0』、『弱いつながり』（紀伊國屋じんぶん大賞2015）、『観光客の哲学』（第71回毎日出版文化賞）、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。

「2023年 『ゲンロン15』 で使われていた紹介文から引用しています。」