A (河出文庫 な 29-4)

著者 :
  • 河出書房新社
2.85
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本棚登録 : 813
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415307

感想・レビュー・書評

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  • あの男と私は繋がっている。愛情など付け入る隙がないほど、粘りのある、黒い水で繋がっている。

  • 2017
    短編集

    妖怪の村、蛇、晩餐は続く、二年前のこと
    が良かった
    難しいっちゃあ難しいけど、

  • 評価が低い理由は、個人的にこの作家にはあまり書いて欲しくない作品だったからかもしれない。
    独特の暗い部分があり雰囲気は好きだ。
    作家としての幅を示すには色々な作品を生み出していかなければならないのも分かる。
    でも違和感があり、例えばエロにしてももっと言葉を絡めて表現して欲しかった。
    自分のイメージの問題だと思う。

  • 購入してしばらく経った割にレビュー数少ない?

    中村文則の短編集。
    最初の「糸杉」「嘔吐」は楽しめました。
    どちらも、手に入ることで全てを喪ってしまうゲームみたいな。
    でも、二人とも完全に綱を渡ってしまえない。
    どこかで、そんな自分が見つかってゲームオーバーになることを望んでいる。
    なのに、誰も彼らを見出してくれない。そのことが、なんだか悲しい。
    堕ちきることも、罰されることもない。
    これって救いがない、ということなのかな。

    そこから先は作者自身も言っているけど、私にはワケノワカラナイ世界でした(笑)
    少なくとも電車では読みづらかった。。。
    なるほど、中村文則から安部公房が出てくるのね。
    繋がりって怖い。

    ラスト「二年前のこと」は、自分にも似たような、敢えてすっかりと忘れてしまった自分がいたから、必要以上に深く残った友人の死があって……そこに触れて、ふと苦しくなった。
    こういう所を出して来られるのは、ある意味反則(笑)

  • 2014年刊行の単行本を文庫化。
    『あとがき』によると、短編集は2冊目だそうだ。そんなに少なかったかなぁ?
    ジャンルとしては文学なのだろうが、ホラーとして読んでいるような気がする。『糸杉』や『嘔吐』、『セールス・マン』などは特にホラーテイストが強いし、『妖怪の村』は『鳥の襲来』という古典的ホラーを思わせる冒頭部から、J・G・バラード的な週末世界が広がる(結末は全く違うが)。また、『三つのボール』は『怪奇的なピタゴラスイッチ』と言いたくなる。
    収録作のテイストが後半にかけてじわじわ変化していく様子も面白い。

    内容とは全く関係無いが、4冊買った5月新刊のうち、本書だけ本文用紙が違うのは何故だろう?

  • 初作家さん。私には独特すぎる世界観だった。最初の2編は特に難しかったが、読み進めるうちに慣れてくるのか面白味が出てくる。この人の長編はどんな世界観になるのか読んでみたくなった。

  • 内容が難しかった

  • 2020/4/29購入

  • 2018年、35冊目です。

  • 読み終わった、を押したけど、はっきり言って最後までなんてとても読めない!断念した、ってボタン作って欲しい…。意味がわからなかった…残念。
    でも、一文一文が短くて、なんだかそれがとてもカッコよくて五感に響くような、気持ち。こんな書き方アリなんだって、新感覚!これから絶対真似する。そのために、たまに読み返したい。そうしたら理解できる時も来るのかなー?

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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