- Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309462035
感想・レビュー・書評
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「ひる」シェクリィ 浅倉久志
「なんでも箱」ゼナ・ヘンダースン 深町真理子
「隣人」クリフォード・D・シマック 小尾夫佐
「証言」エリック・フランク・ラッセル 酒井昭伸
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メモ:シオドア・スタージョンの「たとえ世界を失っても」
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「初めの終わり(レイ・ブラッドベリ)」「ひる(ロバート・シェクリイ)」「父さんもどき(フィリップ・K・ディック)」「終わりの日(リチャード・マシスン)」「なんでも箱(ゼナ・ヘンダースン)」「隣人(クリフォード・D・シマック)」「幻影の街(フレデリック・ポール)」「真夜中の祭壇(C・M・コーンブルース)」「証言(エリック・フランク・ラッセル)」「消失トリック(アルフレッド・ベスター)」「芸術作品(ジェイムズ・ブリッシュ)」「燃える脳(コードウェイナー・スミス)」「たとえ世界を失っても(シオドア・スタージョン)」「サム・ホール(ポール・アンダースン)」「SFブームとその終焉(中村 融)」
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シオドア・スタージョンとディックが好き。
他には「燃える脳」、「なんでも箱」が良かった。
ブラッドベリは前から好きなのであえて言わないけどやっぱり好きです。
20世紀SFはどれも面白いけど、3と5が群を抜いて面白いかな。
これも悪くはないし、いいんだけど、強烈に印象に残る作品、てのがなかった。 -
英米SFの1950年代短編集。
巻末の「解説」を読むと、1950年代は日本への原爆投下以後、核兵器実験や米ソの冷戦構造、急速な科学技術の発展があり、それらが「放射能への恐怖」や「未来に対する不安」、「科学そのものへの懐疑」をもたらしたとある。そのため、そのような時代背景を反映した作品が多い。
収録されているものは、発表されて半世紀以上たった作品ばかりなのに、古さよりも恐怖やユーモアを感じさせてくれる作品が多くとても楽しめた。
また、このシリーズ全体に共通することだが、当時のSFを取り巻く状況を教えてくれる巻末の「解説」は勉強になり良い。
【印象に残った作品(備忘録)】
「ひる」ロバート・シェクリイ 恐怖とコミカルさが両立し面白い ★★★★★
「隣人」 クリフォード・D・シマック 牧歌的な語り口が良い ★★★★★
「幻影の街」 フレデリック・ポール 仮想現実もの怖い ★★★★
「証言」エリック・フランク・ラッセル ファーストコンタクト×裁判 ★★★★
「消失トリック」アルフレッド・ベスター テレポーテーション、風刺 ★★★★★
「芸術作品」 ジェイムズ・ブリッシュ 記憶・人格の複製、残酷 ★★★★
「燃える脳」コードウェイナー・スミス なんかかっこいい ★★★★★
「たとえ世界を失っても」 シオドア・スタージョン 異星人、同性愛、詩的 ★★★★
「サム・ホール」ポール・アンダースン 超管理社会の破綻 ★★★★★ -
なんでも箱は彼女にとってライナスの毛布のようなものだったのかもしれない。ただし彼女の毛布は特別製で、安心だけではなく美しい世界を与えてくれる、そんな特別な存在だったのかもしれない。
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ウルトラシリーズの元ネタがあるなー。
「証言」が好きです。
これ読んで、「わがパキーネ」を思い出した。 -
証言(エリック・フランク・ラッセル)消失トリック(アルフレッド・ベスター)たとえ世界を失っても(シオドア・スタージョン)
とかよかった。
「証言」はうるっときました。
この巻では「信じる」というのがひとつのキィワードのような気がしました。
(それはつまり不安とか恐怖と背中合わせのものなんだろうけど。) -
スタージョンの「隔壁」