- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309462578
感想・レビュー・書評
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「ブラッドベリだー」と、書店で即買いしてしまいました。
読んだ感想も、「ああ、ブラッドベリだー」でした。
ブラッドベリといえば十月ですが、この話はまさしく十月の民の物語。
五十五年の歳月を経て完成された、短編を数珠つなぎにした物語。
歳月って不思議ですね。往年の短編に漂うどこかしら暗く埃っぽい、タールのような闇の雰囲気がこの物語では薄れているような気がします。もっと陽晒しにされた古びた洋書の雰囲気。
やさしい感じが表に出た分、なんとなく光の見えるラスト。 -
再読。
詩情という点で訳文がうーんな感じだけど、アイナーおじさんの男前っぷりとシシー(セシー)の我儘美少女っぷりで星2つ。 -
あまり読み慣れないジャンルというのもあって正直よくわからなくて、読んでいる途中でどこに着地するのか不安になった。しかし、いざ読み終わると美しい話だったと妙に印象に残った。表紙の絵も素敵。
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ブラッドベリは最初に好きになったSF作家で、詩的で美しくて、物悲しいところが、思春期の心に響いた。
これはファンタジーで、出来もいいときいていたので読んでみた。
なんだか読みにくい。訳のせいかな。詩的な文章がこなれてない。
小笠原豊樹は自身が詩人だったからか、本当にすばらしい訳だったけど、これは今一つ。
読みなれていない人は挫折しそう。英語の得意な人は原書を読んだ方がいいかも。
でもまあ、ブラッドベリの書こうとしていることは伝わったので、頑張って読んだ。
最後は、ブラッドベリらしいせつなさと美しさに、なんだか懐かしい気持ちになった。
しかし、もう少し読み易い訳じゃないと、ブラッドベリファン以外には勧められない。 -
ブラッドベリはいつ読んでもやっぱSFじゃなくて叙情詩
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新聞で亡くなったことを知って図書館で借りてきた。ミイラのおばあちゃん、意識を飛ばせる魔女、普通の男の子が出てくるお話。よくわからないところもあったけど終盤は良かった。構想に数十年かかったという大作。2012/382
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さとるさんに借りた本。
めちゃくちゃ好みで、むしろびっくりした!笑
物語のつかみどころのなさといい、品のいいユーモアといい、なにより言葉が隅々まで美しい。
今まで読んだどんな詩集より美しいかもしれないと思った。
言い回しが絶妙すぎてうっとりする。
ブラッドベリってSFよりなのかと思ってた。。。
少なくともこれはおとぎ話に近いかな。
10月の一族って良いね。
あえてはっきり名指ししないセンスがとても好きだ。
後で自分でも買おうっと。