リプリーをまねた少年 (河出文庫 ハ 2-16)

  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464428

感想・レビュー・書評

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  • 少年はリプリーの何に共感したのか。リプリーは少年の何に共感したのか。それは自由の渇望か。
    本作のリプリーは悪事に手を染める、悪事に飛び込むのではなく、少年が悪に飲み込まれ溺れるのを救い出そうとしているように見える。
    少年が迎えた結末を考えると、リプリーが死と悪の狂気に陥らずにすんでいるのは、献身的で善良に見えるマダム・アネットと、悪に対してもおおらかで飲み込んでしまうエロイーズ、つまり母なる女性の存在なのかもしれない。

  • 柿沼瑛子さん訳〜というだけでテンション上がります。
    あーでも切ねえ。リプリーほど図太くなるのは16歳では無理だよ、と思う。フランクとリプリーは本質が違う。ただまあほんと、リプリーはバイだなあ、、女装して誘拐犯三人居るところに乗り込んで助ける逞しさw
    エロイーズは女神みたいに優しいなあ…

  • 新装版で再読。
    リプリー・シリーズの中で、一番『悲しい』話は本書だと思う。再読すると更に好きになった。

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著者プロフィール

1921-1995年。テキサス州生まれ。『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』が映画化され、人気作家に。『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞、『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞。

「2022年 『水の墓碑銘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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