禅の言葉 (コレクション知慧の手帖 2)

著者 : 弟子丸泰仙 中沢新一

制作 : マルク ドゥ スメト 

• 紀伊國屋書店 (1996年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[chokusunaさんの感想 · 2013年1月12日]

悪を正して、禅に導くべきと、説く者もいる だが、それもまた、うたかたの熱意にすぎぬ 勝ったまけたも、個と自我の実在を信じ込ませる罠にすぎぬ わしはただ俗塵を離れた心でいたい 青い空に白い月 風が澄んだ空気を運んでくる 狂雲集 一休禅師。人、花を見 花、笑う「公案」。鏡のなかをのぞきこんだときのように 形とその像は、たがいをみつめあっている あなたは鏡に映った像ではないが その像はまたあなたでもある「宝鏡三昧」洞山和尚

著者プロフィール

1914年、佐賀県生まれ。神奈川大学時代に朝比奈宗源老師に参禅し、のち沢木興道老師に師事。1965年、出家。1967年、単身フランスに渡り、ヨーロッパに坐禅を広める。1969年ヨーロッパ禅仏教協会、1970年ヨーロッパ禅協会(後の国際禅協会)を創設。1976年、曹洞宗ヨーロッパ初代開教総監に任命される。1979年パリ郊外に禅センターの「禅道尼苑」を開設。1982年、67歳で逝去

「2013年 『禅と文明』 で使われていた紹介文から引用しています。」