利己的な遺伝子 <増補新装版>

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010030

感想・レビュー・書評

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  • ・遺伝子的に言えば、利他的な行動も、長期的に自らのためとなるという「得」を考えたうえでの利己的な行動である。究極的に、赤の他人のために死ねるかどうか、という問いは利己と利他の一つの分かれ目と個人的には考えている。また、基本的にはNoというのが利己的な遺伝子を持つ人間という生き物だと考える。

  • 図書館本 467D47 (100070101017)
    図書館本 467D47-1 (100070100997)
    図書館本 467D47-2 (100070101000)

  • 100殺!ビブリオバトル No.83 夜の部 第11ゲーム「ダブルバウト」

  • 生物は、遺伝子を繋ぐ生存機械であり、ヴィークルである。
    それぞれの遺伝子が未来(子孫)に残るよう、自らを最適化している。
    また、ミームという文化における遺伝子のようなものも提唱している。

    歴史的名著なだけあって、ものすごいボリュームだった。
    様々な仮定に対し、例を逐一挙げて丁寧に説明している。

  • 原著の初版が1976年に出版されたとき、読者から非難めいた反応があったことは、『虹の解体』の序文に書いてあった。その部分は、この本の「三〇周年記念版への序文」に引用されている。自己複製子である遺伝子の立場からすると、異種の生物間はもちろん、同種の個体間にも、親子兄弟夫婦間にすら、利害の対立があるという説明は、確かに衝撃的で、不快に思う人もいたのだろう。その背景には、「利己的」を道徳的な意味に誤解したことがあったのかもしれない。しかし、著者も繰り返し述べているように、遺伝子が「利己的」というのは、遺伝子が意図的に個体を操るという意味ではなく、自己複製能力に長けた遺伝子が生き残るという説明を分かりやすくするための単なる擬人化にすぎない。遺伝子が利己的だとしても、利他的な行動は進化可能だし、著者はむしろ、ヒトという種が、利己的な遺伝子を出し抜くことができるところまで進化したことを強調しているように思える。という感想を抱くのは、既に利己的な遺伝子についての説明を見聞きしてきたせいか。利己的な遺伝子という考えを知ったのは、竹内久美子の『そんなバカな!』を読んだときだが、今思うと危うい出会いだったかも。「一九七六年版のまえがき」の「この本はほぼサイエンス・フィクションのように読んでもらいたい。イマジネーションに訴えるように書かれているからである。」という一節を読むと、ちょっとうれしい。第4章「遺伝子機械」では、遺伝子が生存機械の行動を間接的に制御する理由を説明するのに、フレッド・ホイルとジョン・エリオットの「心ときめく物語」、すなわち『アンドロメダのA』が引用されている(74~75ページ)。『アンドロメダのA』は読んだことがないので、こちらはなんだか悔しい。巻末の補注4-2によれば、フレッド・ホイルの『暗黒星雲』は、「あらゆる空想科学小説のなかでもとくに私のお気に入り」だそうだ。それで『暗黒星雲』の一節が『虹の解体』に引用されていたのかと納得したが、フレッド・ホイルは強硬な反進化論者だったはずだから、ちょっと皮肉な話だ。『アンドロメダのA』と『暗黒星雲』は、いつか読んでみよう。以下は、第12章「気のいい奴が一番になる」からの引用(352~353ページ)。
    「報復能力の誇示は、「われも生きる、他も生かせ」方式の特筆すべき特徴である。両陣営からの銃撃は、敵の兵士に向けてではなく、敵兵のすぐ近くの動かない標的に向けられたもので、それによって彼らのおそるべき射撃の手並みを誇示するのである。このテクニックは西部劇映画でも用いられる(蝋燭の炎を撃って消すといった)。なぜ、最初の二個の実戦用原子爆弾が、鮮やかな手並みで蝋燭を撃ち消すのに匹敵するものとしては使用されず、二つの都市(広島と長崎)を破壊するために使用されたかについて、今までのところ満足のいく解答はなされていないように思われる(その開発に責任をもつ指導的な物理学者たちが強く反対したにもかかわらず)。」
    『祖先の物語』、『虹の解体』の参考文献。

  • 難解すぎる……。。。
    生物学、遺伝科学、という分野では、かなり有名な本著。
    購入したはいいが、なかなか読めなかったやつだけど、
    猫町読書会での課題図書として指定されていたのを
    たまたま見つけたため、いい機会だと思って、読みました。
    遺伝子に意志がある???根拠や理屈は不透明な部分があるけれど、そのような視点を持ってでしか説明できる部分が多々あるのは興味深かった。
    そういった視点を取り入れるのは必要だと思った。

  • 人間を含む生物のふるまいについて、自己複製子(レプリケーター)としての遺伝子の特性によるものとして考えると、整合性のある説明が成り立ち面白かった。
    特に読んでいて面白かったのは、7章家族計画、8章世代間の争い、9章雄と雌の争い。一方、ミームの概念や13章は難しかった。それでも、全体的には読んでワクワクが楽しめる楽しい読書体験でした。
    一つ疑問なのは、こういった分野の科学は、仮説を立てて観察される事象が上手く説明された場合、仮説が正しい可能性はあると思うのですが、それは何をもって「確実に」正しいとなるのだろうか?

  • 生物は(意図的ではないが)遺伝子の利己性によってできた生存機械であり,この本はあくまでそれを無機質に述べていってる.
    いやぁおもしろかったけど難しかったです.
    たぶん理解度5割かな...それ以下か?とりあえず後半から徐々に内容の抽象化とわかりづらい表現が増えます.あと同じこと繰り返してることがあったな

  • 斉藤孝推薦。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:467.2||D
    資料ID:50601341

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著者プロフィール

英国の進化生物学者。世界的ベストセラー『利己的な遺伝子』で知られる。ほかの著書に『盲目の時計職人』『神は妄想である』『遺伝子の川』『進化とは何か』など多数。

「2022年 『これが見納め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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