- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784323024516
感想・レビュー・書評
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伝えたい気持ちや言い足りなかった言葉がある。でも、もう相手がいない。それでも口にしたい。そんなときってあります。
本作は実話をもとに作られたお話し。この赤電話には電話線はないけれど、多くの人の心の琴線にふれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山の上に一台の電話があった。
電話線は繋がっていないけれど、もう会えない人に伝えたい気持ちを伝えるときに誰かがこっそりとやってくるのだった。
うさぎやたぬき、きつねたちがそれぞれの想う相手へ電話を掛けていた。
子供たち、お母さん、奥さん…。
あるとき、その山のふもとに住むクマの耳に電話の呼び鈴が聞こえた。
このクマがあの電話を設置したのだった。
電話は繋がっていないはずなのに、と思いつつ山の上に登ってみるとやっぱり鳴っている。
受話器を取ると星があふれた。
繋がっていない電話だけれど、想いが確かに届いたのだった。
帯の「岩手県大槌町」でもう震災関連だと分かる。
実際に庭に繋がっていない電話が置いてある「風の電話」を絵本化したもの。
何故、庭にそんなものを置く発想があったのかと思ったら、作者の佐々木格さんはガーデンデザイナーだとか。
なるほど。
繋がっていない電話はホラーによくあるけれど、それとは違って会えない相手に気持ちを伝えるいい話。
実際に利用する人も本当は伝わらないことは分かっているけれど、周りの自然の音が返事に聞こえるのだろう。
絵がかわいいのでその分で更に哀しさが伝わる。 -
読了
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2023.2.27 5-3
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東日本大震災で大切な人を亡くした方が、
設置された天国に続く電話ボックスをもとに書かれたお話。
大切な人を思い出し心の思いを電話でつたえるお話。
線は繋がっていないけれど、相手からの返事はないけれど
きっと、思いは伝わっていると信じたい
込みあがる気持ちをぐっと抑えての読み聞かせでした。
子ども達も、静かに聞き入っていました。 -
実際に起きた出来事を題材にして、人の命は儚いけど、それ以上に尊くて心があるからこそ切なかったり、悲しかったり、寂しかったり、色々と考えさせられる一冊でした!
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子どもが読んで受け入れるには時間がかかりそうだけど、寂しい気持ち、悲しい気持ちに寄り添ってくれる絵本。
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タイトルだけで借りたけど…。
むちゃくちゃいい話だった
娘がもう少し大きくなったらもう1回借りてよんであげたいと思いました。
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1人目からとても悲しい。絵本だから救いが用意されていたけど…