公共哲学とはなんだろう: 民主主義と市場の新しい見方

著者 :
  • 勁草書房
3.54
  • (1)
  • (5)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326153831

作品紹介・あらすじ

民主主義と市場が支える自由社会の公共性。いかにして他者と協力し信頼しあう秩序を築くか。モラルサイエンスの一貫した視点で、公共哲学を切り拓くひとつの試み。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「公―公共―私」という三分法は今でこそ定着しつつあるが、公共にも「上からの公共」と「下からの公共」があるという考え方や、そして市場に異なる共同体どうしを接続する可能性を見出すあたりが面白いなと思った。特に後者に関しては、共同体論者の多くが市場機構(正確には効率性追求というべきか)に対して否定的であるのに対し、新鮮に感じられた。 語り口も非常に丁寧でわかりやすい。最後でちょっとスピリチュアルな方向に飛んで行った辺りがあんまり理解できなかったので、そこは時間をおいて挑戦したい。

  • 数土直紀の理論におそらく近いと思うのだけど、山脇直司の理論も有効なのね。三分法のやつ。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

桂木隆夫(かつらぎ・たかお)
1951年生まれ。法哲学および公共哲学専攻。学習院大学教授。日本法哲学会理事。主な著書に、『自由と懐疑、ヒューム法哲学の構造とその生成』(木鐸社)、『市場経済の哲学』(創文社)、『自由とはなんだろう』(朝日新聞社)、『ことばと共生』(三元社)などがある。

「2021年 『リスク、不確実性、利潤』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桂木隆夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×