熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論

  • 勁草書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326154227

作品紹介・あらすじ

『インターネットは民主主義の敵か』『実践行動経済学』の著者が、「民主的熟議」と「司法の正義」の暗部‐ダークサイド‐に深くメスを入れる。みずから選ぶ必読の5編。徹底したアイディアに溢れる政治の根本問題打開の武器庫。

感想・レビュー・書評

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  • [出典]
    経営リーダーのための社会システム論
    宮台 真司, 野田 智義
    P.268

  • 熟議が集団極化を招く
    裁判官は、ミニマリズム=浅いやり方を好む
    空虚な合意=原理は合意するが、具体的結論は同意されない
    ※不完全な理論化
    基準=大まか
    準則=具体的
    立憲主義の方法は融通が利かず、民主主義の方法は暴走する危険がある。

  • 自分には難しくて何度も何度も読み返す部分があったが、とても有益な本だったと思う。死刑制度をそのまま存続させておいてでも執行しないというやり方とか、憲法9条と自衛隊が両立していることなど、今の日本を考えるヒントにもなる。

  • 政治思想について主に共和主義と裁判所の判例
    (中核となる政治思想)を論じている。

    筆者の語句レベルがやや難解だが、
    裁判所の判例をミニマム主義、卓越主義に
    分類してなるべくなら政治思想レベルでの議論から出す
    判例を出すべきだと論じる。
    (深く広い射程/深く狭い射程)

    熟議デモクラシー議論批判において、集団極化
    (仲間内で議論するとかえって極端な議論になる)を指摘している。

  •  司法・法学の知識が全くないため、読めるのは前半1,2章のみ。買うこともなかったような気がしてきた。図書館で良かったんじゃないのか・・・。ただ、熟議における公共圏や共和主義に関する問題意識は必読にちがいない。楽しみではある。

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著者プロフィール

ハーバード大学ロースクール教授。専門は憲法、法哲学、行動経済学など多岐におよぶ。1954年生まれ。ハーバード大学ロースクールを修了した後、アメリカ最高裁判所やアメリカ司法省に勤務。81 年よりシカゴ大学ロースクール教授を務め、2008 年より現職。オバマ政権では行政管理予算局の情報政策及び規制政策担当官を務めた。18 年にノルウェーの文化賞、ホルベア賞を受賞。著書に『ナッジで、人を動かす──行動経済学の時代に政策はどうあるべきか』(田総恵子訳、NTT出版)ほか多数、共著に『NOISE──組織はなぜ判断を誤るのか?』(ダニエル・カーネマン、オリヴィエ・シボニー共著、村井章子訳、早川書房)ほか多数がある。

「2022年 『NUDGE 実践 行動経済学 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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