安倍政権の医療・社会保障改革

著者 :
  • 勁草書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784326700820

作品紹介・あらすじ

TPPは私たちの医療をどう変えるのか、病院からあふれる高齢者と地域包括ケアのゆくえ、「多死時代」と今後の「死に場所」─難題山積する医療・社会保障制度改革の動向を最新の資料を用いて分析、今後を見通す。また、電子化による医療費削減や激務による病院勤務医の退職増加といった医療をめぐる通説を検証、誤解に基づく議論に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館医学 498.13||NI

    第2次安倍内閣における医療・社会保障政策について「包括的かつ個別的に、しかも時系列で、実証的に検討した」という本書。
    書名も本の装丁もかなり硬い印象が拭えない専門書ですが、『文化連情報』連載の「二木教授(学長)の時評」と『日本医事新報』連載の「深層を読む・真相を解く」に発表された論文を中心にまとめられています。それが一貫してですます調となっているからか、難しいと構えてしまいそうな政治に対する分析や議論がスッと頭に入ってきて、読み進めることができます。
    医療従事者のみならず、私たち一人一人にとって関係のある医療政策について、本書のチカラを借りて理解してみませんか。
    本書以降の動向に対する論考についても、著者による「二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター」がWeb上で配信されているそうですのでこちらも参考に。

    目次-----------------------------------------
    第1章 安倍内閣の医療・社会保障改革
    第2章 TPPと混合診療問題
    第3章 地域包括ケアシステムと今後の死に場所
    第4章 民主党野田内閣時代の医療・社会保障政策
    第5章 日本の医療と医療政策の誤解を解く
    ----------------------------------------------

    (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=68428

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著者プロフィール

二木 立(にき りゅう) 1947年生。1972年、東京医科歯科大学医学部卒業。代々木病院リハビリテーション科科長・病棟医療部長、日本福祉大学教授・副学長、学長を経て現在、日本福祉大学名誉教授。著書:『保健・医療・福祉複合体』(医学書院、1988)、『医療経済・政策学の視点と研究方法』(勁草書房、2006)、『民主党政権の医療政策』(勁草書房、2011)、『TPPと医療の産業化』(勁草書房、2012)、『安倍政権の医療・社会保障改革』(勁草書房、2014)、『地域包括ケアと地域医療連携』(勁草書房、2015)、『地域包括ケアと福祉改革』(勁草書房、2017)、『医療経済・政策学の研究』(勁草書房、2018)、『コロナ危機後の医療・社会保障改革』(勁草書房、2020)等。

「2022年 『2020年代初頭の医療・社会保障』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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