- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784327401252
作品紹介・あらすじ
アリのことば、イルカのことばからストーリーは始まり、話をするサル、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンスへと進み、ついに人類が初めて「ことば」を獲得した経緯、さらに世界中に様々な言語が生まれ、文字の発明があり、栄枯盛衰を繰り返すなか、われわれの世紀の到来、そしてラジオ・テレビなどマスメディアの影響、インターネットの出現などによって、今後われわれ人類の「ことば」はどう変わっていくのか?「世界語」となった英語の未来は?一気呵成に駆け抜ける壮大なヒストリー。
感想・レビュー・書評
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アリのことばから、人類がことばを獲得した経緯、世界中に様々な言語が生まれ、文字の発明、そしてマスメディア、インターネット等の出現によって「ことば」はどう変わっていくのかまで。壮大なスケールで描く「ことば」のヒストリー。【「TRC MARC」の商品解説】
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00118154詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと読むのに苦労した。言語学者が専門外の人にもわかるように書いたつもりで、でも全然専門外の人に伝わらない、みたいな。ぼんやりとしてしか全体が理解できなかったが、語彙や共用語が変化する現象はスリリングで面白い。
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言語学への入門。
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装丁は柔らかい読み物風だが、内容はまさに言語と言語学の
歴史の教科書であり、硬めでそして浅く広い。後半、そして
言語の未来を語る部分は面白いかも。
「ちいさい言語学者の冒険」を読んだ時、友達に「これから
言語学の本を読むの?」と聞かれ、そんなつもりはさらさら
なかったのにすぐ影響され、言語学関係の本をリストアップ
したのでありました(笑)。しばらく続く予定です。 -
[ 内容 ]
アリのことば、イルカのことばからストーリーは始まり、話をするサル、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンスへと進み、ついに人類が初めて「ことば」を獲得した経緯、さらに世界中に様々な言語が生まれ、文字の発明があり、栄枯盛衰を繰り返すなか、われわれの世紀の到来、そしてラジオ・テレビなどマスメディアの影響、インターネットの出現などによって、今後われわれ人類の「ことば」はどう変わっていくのか?
「世界語」となった英語の未来は?一気呵成に駆け抜ける壮大なヒストリー。
[ 目次 ]
第1章 動物のコミュニケーションと「言語」
第2章 話をするサル
第3章 最初の語族
第4章 文字
第5章 言語の系統
第6章 言語の科学に向けて
第7章 社会と言語
第8章 言語の未来
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
「ことばは考えることの父である」
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タイトル通り、人類史における言語の歴史をフォローしたもの。著者は、先史時代の言語の解読者として有名。
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冒頭、上呂を下に辿るような言語の探求に対して非が鳴らされているように、観念的で人文的な言語学への批判が書内で強く行われている。それでいて、言語の発達過程等に、進化論的な法則を当てはめないあたりが好感が持てる。
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後半、自然科学的な言語学の立場に立った上で、言葉狩り等に言及しているのが興味深い。政治的正しさに基づいた言葉の強制は、多くの人工言語が失敗に終わった例を引きつつ、無意味であると指摘している。ただ、例えば、女性差別の撤廃を目的に行われた言語矯正は、結果として差別問題の顕在化に成功したとも指摘している。一概に、言語狩りを無意味なものとしているわけではない。 -
翻訳なので言い回しがやや難解。