- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784330468143
感想・レビュー・書評
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タイトルと同じ行為をしちゃいけない っていいたいのかと思えば違うらしい。
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『Number』ベイスターズの番記者(いやそんな肩書きでは紹介されてないけどまあそういう立ち位置の)村瀬秀信さんが書いたフード本。日ごろ愛と悲哀の混じった入魂のベイスターズ記事を書くその筆致は、ここでも存分に冴えわたっており。チェーン店のさしておいしくもない飯についての散文を眺めているうちに、適当かつ悲哀のこもった文章にいつの間にかニヤニヤ笑わされてしまう、そんな本です。
以下引用 「牛角」編より。
あの時代、「牛角」は青春だった。お金が入れば「牛角」。引っ越しの手伝いをすれば「牛角」。フラれたら「牛角」。先輩がおごってくれると聞けば「牛角」と、節目節目には必ず出かけていた。何故、あんなにも通い詰めていたのだろうか。「牛角」のHPを流し読みしていると「焼肉には人を元気にする魔法があるッ」という言葉があったが、何となくわかる。どんなに落ち込んでいても焼肉に来れば強制的にアガる。つらい現実も未来への不安も、一時だけでも忘れられた。若かりしあの頃、何度この店で元気を分け与えてもらっただろうか
…以下続く。
著者は75年生まれの氷河期世代で神奈川県住民。近い属性を持つ方は、ノスタルジーを持ってぜひ読まれたし。ただし暇なときに。 -
タイトルにつられて購入。
雑誌『散歩の達人』の連載記事をまとめたものらしい。
連載期間が足掛け8年と長期に渡ることもあってか、最初と最後では作風が変わっているのが面白い。
前半は、言ってみればブログっぽいノリなんだけど、後半以降は食エッセイとして、単行本としてだんだんと読み応えのあるものになっていく。
最後の「ファミール」の章なんかは、ちょっとホロっとくるくらいの良い話で、上手くまとまってるなぁって感じ。
著者とはほぼ同年代というのもあってか、なんとなく気持ちがわかる。ホントにタイトル通り、なんだかんだ言ってチェーン店って好きだよなぁ。
巻末のチェーン店栄枯盛衰年表も面白かった。
モンテローザとワタミはどちらも「つぼ八」がルーツなんだね。
あと「シズラー」に行きたくなったw
追記
著者の村瀬さんは、ベイファンのバイブル『4522敗の記憶』を書いた人だったのか!