人生二度なし森信三の世界

著者 :
  • 佼成出版社
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本棚登録 : 32
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333019281

感想・レビュー・書評

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  • 第一部は伝記。誕生から逝去までの道のりを丁寧に描く。
    第二部は森師にゆかりのあった人たちの簡単な評伝。森師と出会い,森師の言葉に励ましを受けた人達。
    死線を乗り越えた人が持つ生への認識に圧倒される。「人生二度なし」という動かしがたい真実と二度ない人生をどのように送るのかという根源的問いに,死を目前して気づくようではあまりに遅すぎる。しかし,遅すぎるとしても気づいた時が最も早い時機である。
    この気づきを忘れずに居続けることさえもおぼつかないのが私である。時々思い出しては感動し,そして自分の愚かさに絶望し,数日実践しては毎日の生活に埋もれていく。愚かな私にできることは,高尚なことはできないので,毎朝毎晩「人生二度なし」を正座して唱えることくらいだ。これくらいならできるだろう。できるか?

  • 修身教授録を読んでから森信三氏の本をもっと読みたいと思い。少なくとも教師をしている人、志している人には読んで欲しい。
    私も良いと思っている「道元氏」の事が乗っており、私の考えと合っているなと嬉しくなる。「真実は現実の中にあり」

    「人間の生き方にはどこか凄まじいものがなければいけません」はまだまだ道遠しと思うが
    ・まずは紙屑を拾うことです
    ・腰骨を立て静坐する
    はやれそう、心がけよう

  • フォトリーディング。森信三の伝記が第一部で、二部は森信三ゆかりの人々の氏の回想。全一学の教育者森信三が、雑誌の編集への出費で自殺寸前まで悩み、そのことから立ち上がったという記述には驚いた。成功者、偉人、立派な人の裏にはやっぱりこのような辛い日々もあったのかと励まされる出来事。立腰教育や掃除の大切さなどの思想の背景がわかって面白い。しかし著者によると森信三が坐禅によって悟りを開き、立腰に至ったというのは説明不足であると感じた。
    高速リーディング。森氏が戦後、精神的なものの新しい支柱として内村鑑三を熱心に読んでいたとのことでナルホドと思った。しかし新井某とかいう人物の「キリストを神としてではなく、偉人として捉えるべき」という記述に忠実に従っていたことはとてももったいないと思わされた。この新井某は汎神論でユニテリアンの明治初期に活躍した人物なのだとか。
    また森は「人生には三度、伝記を読む時期がある」とといたとのこと。第一は少年期から青年期に入った人生の初期。第二は人生の目標を見出し、歩み始めた壮年期。第三は人生の終を見据えた終焉の時期。
    「修身教授録」を本書の中でかなり高く著者が評価していた。手元にあるので熟読対象にしようかと検討する。星四つ。

  • 全国の学校の中に、森先生のような人が一人でもいれば、いじめや自殺はなくなっていくだろうなあ。

  • カテゴリがおかしいけど、まぁええわ。
    この人、固いけどええと思う

  • 【070120】<br>
    「人生二度なし」<br>
    「腰骨を立てる」<br>
    <br>
    ある事態に陥ったとき、それが天意なのだと受け止め、この状況で私は何をしたらいいか考え、行動をおこす。不平も言わないし、人のせいにもしない、すべては自分の責任だと捉えるとき、自分の中に揺るぎのない主体性が立つ。それが現況を乗り越えていく力になる。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『いのちを拝む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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