純米酒を極める (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334031787

感想・レビュー・書評

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  • 酒造業界における生き字引による純米酒の勧め。本醸造が必ずしも悪いわけではないけど玉石混合なので、日本酒は純米酒にすべき、アル添するなら日本酒ではなく清酒を名乗れと、なるほど。
    熱燗の勧めや、加水での調整など、日本酒の飲み方ガイドも目からうろこでした。

  • 「酒は純米、燗ならなおよし」私も日本酒を飲むときはほんとにこの言葉がぴったりくるなと思い、呑んでいたが上原先生の本を読んだことが無かったので、手に取る。日本酒への愛が伝わってきてますます日本酒への興味が高まる。上原先生が指導したといわれる酒も飲んでみたい。



    精米歩合
    70まで磨かなければうまい酒はできない
    60と70は歴然の差
    50%までは5%きざみではっきりとした違いが出る。
    しかし40%以下の世界で差を出すのは至難の業

    昭和62年神亀全量を純米酒に切り替える。

    良い吟醸酒は冷でというのは正しくない。

    鳥取の日本酒はうまい

    YK35が良いとは限らない
    Y:山田錦
    K:熊本県の酵母
    35%:の精米歩合
    かつては鑑評会で金をとれるといわれた。

    上原氏指導
    雨後の月、宝寿、竹鶴、龍勢

    夏子の酒の「久田先生」のモデル。

  • 純米酒を極める (光文社新書)

  • 純米酒厨による日本酒解説本。印象としては悪くない。中身について論ずるにはまだまだ自分の知識が足りない。もうちょっと勉強してから再読しよう。

  • 真摯で一家言ある人柄がにじみ出ている。理想論を振りかざさず、現状を前提に如何に変革していくか、他にも通じるものがある。

  • そのとおり、と思うか、そうでもない、と思うかは人それぞれだが、日本酒を楽しむときのベースとして、読んでおきたい一冊。

  • 日本酒とはもともと純米酒であり、適度に熟成されたものに燗をつけて飲むべきだ、という極めて明瞭な主張の本。見方を変えれば、酒造りの世界でもアル添・三倍増醸といった戦時体制の呪縛が解けていないということか。諸君、飲むなら美味い本物の酒を飲もう。

  • お酒が飲みたくなる。。。埼玉の神亀は近所に売ってるのでたまに飲む。割り水して良い具合に飲むというのも良い。

  • [ 内容 ]
    酒は純米、燗ならなお良し―。
    本来、米と水だけでつくる日本酒は、これ以上ないほど安全で健康的な食品である。
    しかし戦中戦後の緊急避難策として始まったアルコール添加が定着し、経済効率のみが優先されてきた結果、「日本酒は悪酔いする、飲むと頭痛がする」といった誤解を生じさせ、今日の危機を迎えた。
    我が国固有の文化である日本酒はどうあるべきか。
    六〇年近く、第一線の酒造技術者として酒一筋に生きてきた「酒造界の生き字引」が本当の日本酒の姿と味わい方を伝える。

    [ 目次 ]
    第1章 日本酒とは純米酒のことである
    第2章 純米酒に対する誤解
    第3章 純米吟醸酒を燗にして飲む
    第4章 米とつくりの重要性
    第5章 酵母の命が酒の強さを生む
    第6章 誰が日本酒をダメにするのか
    第7章 良い酒販店、飲食店の見分け方
    第8章 上原流「〓(き)き酒」指南

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 純米酒の人気が高まっている。良いのは醸造用アルコールが混ざっていないので翌日に残らない。また米と麹と水のコラボでさまざまな逸品が出来上がる。本書は銘柄的には少し旧いところはあるが、読んでて思わず酒屋に寄ってしまいたくなるのである。

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著者プロフィール

1924年、鳥取県生まれ。広島財務局鑑定部を経て、鳥取県工業試験場に勤務。定年退職後も、酒類審議会委員、鳥取県酒造組合連合会技術顧問、「蔵元交流会」常任顧問、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)最高技術顧問などを兼任。酒造技術指導の第一人者として活躍し、漫画『夏子の酒』の「上田久先生」の実在モデルとしても有名。2006年逝去。

「2015年 『純米酒 匠の技と伝統』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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