さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 9361
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334032913

作品紹介・あらすじ

本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからなぜだろう?と感じさせるものでしたが、読んで納得のものです。
    そこを切り口に経営の基本が分かりやすくまとめられていました。

  • 読んでみたかった本がブックオフにありましたので
    買ってきました。

    プロローグを見て、会計の本と知り、後悔しました。
    地理歴史は好きですが、会計&経済嫌いです。

    でも、すごく楽しく読めました。
    二回目は、一つ一つ会計用語を確認しながら
    読みました。
    曖昧だった会計用語がよくわかってよかったです。

    こんな風に、物理とか化学とかも、
    私のようなものにちょっとでも理解できるようになる本があるといいなぁと思います。
    よろしく。

  • 2005年のベストセラー。この手の本が一巡した今読むと、どうということはない内容に感じるが、それだけ本書が先鞭を付けて世に定着した、ということでしょうか。(違う気もする。)

  • ビジネスと会計についての知識が一気に身につき,さらには投資についても知識を得ることができるのがとても面白いと思った。

  • 素人向けに、会計とは何か、そのさわりを解説した入門書。専門的な内容は全くなく、会計の勉強にはならないが、エッセンスというか雰囲気を味わえる良書。

    「節約は絶対額で考える」、「「ローリスク・ハイリターン」とは得意分野で予算内の投資をすることが」、「「在庫」は少なければ少ないほどよい」(「「いつか使うかも」系のモノはだいたい無駄になる」、「100人と薄っぺらい関係を築くのではなく、100人の人脈を持つひとりの人物としっかりした関係を作るべき」、「「50人にひとり無料」は「2%割引」とほとんど同じ」(数字のセンスを磨け)、など、日常生活でも役立つ会計的なものの見方、考え方が紹介されていて、参考になった。

  • 会計やビジネスの基本の導入の導入。
    わかりやすく初心者向けではあるが、これで何かを分かった気になってはいけない。
    企業の実例やエピソードも参考にするには浅く、世間話になればいいという程度。
    もう少しレベルを上げたビジネス書のコラム部分を集めたような本。

  • だいぶ昔に流行った本ですが、読んでみると、めちゃくちゃ面白かった❗です。

    「さおだけ屋からさおだけを買ってる人みたことないけど、なんでつぶれないの?」という日常の疑問から会計的な視点でみてみましょー!という本です
    数字に苦手な私でも、会計を勉強したくなりました❕

    ぜひぜひ、読んでみてください!

  • 身の回りに人が全然入っていない店はないだろうか?
    また、そのような店がなぜやっていけてるのかに疑問を持ったことはないだろうか?
    本書はそのような身近でとっつき易い話題を会計に絡めながら説明する。

    まぁ本書を読んだあとでも「誰がこの店から買うんだよ…」的な店の収益源をなかなか予想しづらいのは変わらないところもあり、謎は深い。

  • おもしろかった。本当に会計に縁がない人でも、会計の考え方を身近な例を用いてすごーーくわかりやすく教えてくれる本。難しい専門用語は使わず(なにしろ、損益計算書や貸借対照表が出てくるだけで注意書きがされるレベル)、とっつきやすい。単に企業の会計だけではなく、個人の家計レベルで会計の考え方を取り入れたお金の管理、買い物をする際の考え方も教えてくれていて、タメになる。ただ、kindle版の場合、小見出しが本文とまったくおなじフォントでわかりにくいのが玉に瑕。

  • 田舎にある地元の高級フレンチが潰れない理由…考えたこともなかった。
    どんな商売にもからくりがあるんだということを初めて知った。

    この本が刊行された当初から存在は知っていたが、今回初めて読んだ。
    大人になった今だからか、より面白く興味を持って読み進めることができた。

  • 日常の気になる疑問から話を始めることで、
    専門用語が多く難しい会計学に拒否反応が起きないようにしようとしている。
    会計学に興味を持ってもらうための、本当に入門書。

    簿記は持っているが、会計学とは視点が異なるため、読んでて面白かった。
    簿記ではこれが利益か費用かを判別するための知識が必要だが、会計は利益と費用で儲けるカラクリを判別するので、より広い視点が必要になると感じる。
    少なくとも、自分はさおだけ屋を見て、「原価率どうやってるのか」「利益はでるのか」という視点で眺めたことはないが、「どうやって儲かっているのか」という視点でみると世の中の新たな一面を知ることができると思う。

    ●儲けを出すための前提
    →諸経費を抑える
    →モノを売る

    ●さおだけ屋の儲けのカラクリ
    →高額な商品を売り付ける詐欺まがいの営業もあるようだが、基本は副業として行っているらしい。商品の配送ついでにさおだけを販売している。
    →初期投資のかからない副業
    →副業は本業のついでに出来るものが一番手軽

    ●割引は絶対額で考える
    会計の人は基本ケチ(著者個人の感想です)

    小さい金額に拘らない
    →100万の1%割引は1万円割引★こっちの方が割引額は大きい
    →1千の50%割引は500円割引

    費用対効果(コスパ)を考えるとき、自分の不勉強なエリアは数字を無視することも必要
    →ネット情報や店員のオススメ情報は色んな思惑があり、本当にコスパが良いか判断できない。
    何のためにどんな機能が欲しいか自分の目で判断できる基準で買うのがよい(時間短縮、場所の制約、本当に使う機能etc…)

    ↑ただ、元本を考えていないとただの浪費になると思うので、自分の収入に見あわないものをバンバンお得だと買っても赤字になるので注意が必要では…?

    ●在庫コストのリスクを考える
    在庫は少なければ少ないほどよい
    →保持すればするほど棚卸減耗損(賞味期限、流行遅れ、破損、盗難)が発生する
    →在庫が売れなければ資金繰り悪化で倒産リスク劇高に
    →在庫一掃セール(福袋、バーゲン、まとめ買い)や、店長オススメは在庫減らしの代表例

    家庭における在庫の考え方
    →「いつか使う」は大体使わないので場所代の無駄と考えるべし
    →必要ものを必要な時に必要なだけ買うのが一番お得

    ●数字がもつ説得力
    「すごく沢山売れます」より、「会計人口3万人の内、1%の人が買ったら3000部ですよ!」
    →根拠が無くても、具体的数字を出すとより詳細に感じて納得しやすい(騙されやすい)
    →見破るには絶対数で考える(何部売れるのが成功か?本当に会計人口3万人か?1%買うと仮定した根拠は何か?)

  • これは面白い。
    会計学とあるけど、それ以上にビジネス観点について学べる。
    しかも大企業の会計やビジネスではなく、個人でも使える会計・ビジネスの話をしているので、参考になることがとても多い。

  • 会計学についての難しさをこれほどわかりやすく面白く伝えた一冊は初めてで、サクサク読めた。全てを調べるのではなく、重要な一部分だけを調べる方法であるリスクアプローチがそれこそこの一冊に凝縮されている。わけのわからない専門用語を出すリスクを省き一般大衆が身近で疑問に思う少しの疑問から大きな会計という世界にほうりこまれていくのである。そしていつの間にか数字のセンスを磨くことについて考えさせれる。会計は数学とは違い加減徐徐でいけるんだ。と目を見開かさせる生活に生かすことのできる会計の殺傷力のある一冊。

  • 会計学を日常生活に応用すると面白い観点で話ができたという感じの本。
    読んで役に立ったのは「1000円の商品が500円に値引きしたものと、
    101万円の商品が100万円に値引きしたものと、どちらを選ぶべきか」の考え方。

    会計を学ぶ自分としては、会計の知識どうこうより読み物として面白かった。

  • 会計の知識はもちろん、家計の節約のために役立つ内容もあり、とてもためになる本でした。数字のセンスがある人になっていきたいです。

  • 会計学について身近な事例で例えられており、非常にわかりやすいかつ面白かった。

    会計士ほどじゃないけど、簿記とかは勉強することで財務状況しっかり見たり諸々できることが増えるんだろうなぁ。
    簿記2級を楽しく取れる何かがあればいいのに。

  • 会計学はとっつきにくいイメージがある。 身近なことから考えられる、ということで読んでみた

  • 昔から近くに存在しておりタイトルはずっと頭にこびりついていたのに、手を伸ばしていなかった。こんなに面白いなら読んでおけばよかった!と後悔。ベストセラーで読み継がれているのに納得。会計について専門用語を使わずその機能と重要性を分かりやすく説明する構成力と具体性は、入門書の鏡。特に会計や経営とは無縁だと思っている人にこそ読んでほしい。法律を勉強していて会社法の中でも数字が出てくると難しく感じる人にもおすすめ。タイトル以外にも全国の私鉄が路線の終点に百貨店を置いている理由や50人に1人無料キャンペーンについても解説があり、常に問い→答えの流れで読者に考えさせてから謎解きをしていくので数字が苦手な人も関心を持って読み続け、読了後にはより深く会計のことを勉強したくなる本。

    フリー・キャッシュ・フロー、連結経営や在庫は罪庫の考え方は家庭の会計(家計)の中でも取り入れていける。家族のお金の流れを考える人にも面白く読める本。全体を見ても判断がつかないときには自分にとって一番大事な部分やその人の1番いいところに着目する、というのは会計に限らず大事な判断能力だ。

  • 会計の入門書でさえも難しいと感じる真の会計初心者向けの入門書。
    さおだけ屋が経費のかかない副業であることや、ベッドタウン内の有名とは言い難い高級フランス料理店が儲かる副業を引き立てるための本業であること等、具体的な事例を会計的視点から分かりやすく解説しようとしている。
    会計の知識がある人には物足りなく、かつ、回りくどいのだろうが、私のような会計初心者には有難いやさしさだった。(それでも一部の専門用語は、スルーさせて頂いた。)
    会計初心者で副業を始める人や社会人に成り立ての人にお勧めしたい。

  • 以前から本屋で見かけて、その印象的なタイトルゆえに気になっていた本。kindle unlimitedにあったのでいざ。

    他の方も書いていたが、良くも悪くもタイトル勝ち!!
    タイトルにある「さおだけ屋は、、?」の問いの明確な答えは記述がないが、身近な疑問を引っ張ってきて学問を論じるのはなんだか小学校の自由研究みたいで面白かった。

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著者プロフィール

1976年生まれ、公認会計士。現在、インブルームLLC代表。著書に『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、140万部を超えるメガヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れない』

「2018年 『マンガ日本と世界の経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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