「まだ結婚しないの?」に答える理論武装 (光文社新書 362)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034658

作品紹介・あらすじ

家では親や親戚が「いい人いないの?」と言ってくるし、友達との会話は「誰々が結婚した」って話ばかり。しまいには、上司からも「お見合い相手紹介しようか」と言われる始末。毎日、けっこんケッコン結婚で本当にもううんざり。ああ、結局、結婚ってなんだろう?独身のどこがいけないの?-本書では、皆が無意識に信じ込んでいる"結婚の幻想"を理詰め(理論武装)で一枚一枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立(他者とのつながり)」について考えていく。結婚する/しないという単純な悩みはさっさと卒業して、その奥にある、もっと本質的な問題について考えていく。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、30歳前後の彼氏はいるけど結婚しない独身女性を対象にした結婚しない理由のへりくつ集です。

    「はじめに」には、

    「本書を読み終えれば、結婚だけにとらわれない、幸せをカタチにするための『自分にふさわしい自立の作り方』が見えてくるはずです。」(P9)

    とあるとおり、内容自体は他人に流されず自分を見つめることの大切さを感じられるものです。

    タイトルとは違うけど、ここでやめておけばよかったのに、タイトルに沿って書いた「理論武装でこう言い返す!」の部分が単なるへりくつ集でしかない。
    このレベルの言い訳ができるのは小学生まででしょうね。もう全部ぶち壊しでした。

  • 「まだ結婚しないの?」という単純な問いには、おなじくらい単純な答えでないと負けると思う。長いとそれだけで「結婚できない言い訳」ととられてしまうから。
    「まだ結婚しないの?」などと単純な問いを発する人に、理論で向かっても理解は得られないだろう。だいたいそんな単細胞に理解されなくても構わないじゃないか。
    この本は「まだ結婚しないの?」と聞かれて動揺したことのある女性が自分のことを分かるための本で、世のオヤジやオバタリアンを説得また諦めさせるための本ではないのでした。

  • 恋愛の8要素
    ①知的要素 話をしていてどれくらい楽しいか、性格がどれくらい合うか
    ②性的要素 顔、体つき、声、しぐさ、雰囲気、匂い、ファッション、性行為の相性等
    ③なじみ要素 その人といてほっとする感覚がどれくらいあるか
    ④地位構成要素 パートナーとなることで自分の社会的地位がどれくらい上がるか
    ⑤生活便利要素 パートナーとなることで自分の生活上どれくらいメリットがあるか
    ⑥恋愛ゲーム要素 その恋愛がどれくらいゲームとして興奮できるか
    ⑦支配要求要素 相手を支配できる喜びがどれくらいあるか
    ⑧スピリチュアル要素 魂でつながる感覚がどれくらいあるか

    恋愛が2者間の排他的なものだと考えるから息苦しくなる。相対的なもので複数好きな人がいてもいいじゃないか、と考えると気が楽になる。そのかわり、嫉妬は禁物。でも嫉妬してしまうのが人間。ばれなきゃ浮気していい、という考えが何となく理解できるようになった。

  • 自分の心にひっかかったところだけ熟読すればいいと思いますが、独身で、もやもやしてる人には考えが整理できるのでおすすめ。

    「結婚反対」ではなくて、「結婚する人もしない人もいていい」。そういう社会にするために、社会福祉や戸籍や経済的支援の制度、それから我々の意識も、実態に合わすのが必要、ということだと、この本読んで思いました。我々の世代がもっと声あげなきゃなあ。旧来の制度にたまたまうまく乗っかれたからよし、じゃなくて。乗れない人は言わずもがな。

    例えば私なら、「出産のリミット」「老後の孤独」がいちばんネックだったんですが、どっちもそんなに重大な問題ではなかった。自分が自立できてる限り、だけど。気の持ちよう。自分が納得してればいい。

    人生の中で上位にくるものが人によって違うだけ。自分の価値観を人に押しつけない生き方がしたいと思う。

  • 理論武装というより屁理屈のような。
    結婚したいのに反論している感じで、リアルで言われたら「あー、だから結婚できないんだよ」と思ってしまうと思う。
    まさに『負け犬の遠吠え』。
    理論武装するよりサラッと流すほうがスマートだ。

    でも、ジェンダーを考えるには面白いと思う。

  • 自立が大事であって、それができてれば結婚するしないに関わらず幸せってか有意義な人生送れるんだよ!ってことかな。
    今の私達の世代じゃまだまだマイノリティだけど、いつか将来受け入れられてほしいし、次世代、できれば自分の子供にも伝えたい一つの考え方だな。

  • [ 内容 ]
    家では親や親戚が「いい人いないの?」と言ってくるし、友達との会話は「誰々が結婚した」って話ばかり。
    しまいには、上司からも「お見合い相手紹介しようか」と言われる始末。
    毎日、けっこんケッコン結婚で本当にもううんざり。
    ああ、結局、結婚ってなんだろう?
    独身のどこがいけないの?
    -本書では、皆が無意識に信じ込んでいる“結婚の幻想”を理詰め(理論武装)で一枚一枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立(他者とのつながり)」について考えていく。
    結婚する/しないという単純な悩みはさっさと卒業して、その奥にある、もっと本質的な問題について考えていく。

    [ 目次 ]
    序章 あなたが大切にしている“愛”の正体
    結婚の幻想1 結婚するのはあたりまえ
    結婚の幻想2 結婚すれば幸せになれる
    結婚の幻想3 結婚には妥協も必要
    結婚の幻想4 結婚すればいろいろ楽になる
    結婚の幻想5 結婚すれば寂しくない
    結婚の幻想6 子どもが欲しいなら結婚するしかない
    結婚の幻想7 結婚は理屈じゃない
    結婚の幻想8 女の幸せは仕事(自立)より結婚
    実践!「まだ結婚しないの?」に答える理論武装

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ちょっと理論が飛躍してるところもあるけど、なかなか賛同できる意見が多くて面白かった。
    そう、まず個人の自立があって、それからもし一緒に暮らしたいなら暮らせばいい。国家に登録したいなら登録すればいい。
    古い観念を打ち破るのは実際には難しいけど。
    例えば職場でこの理論を言っちゃえるかどうかということだけど(その後の人間関係を考えて)、言わなければ全く気付かない人もいるんだろうしなー。
    自分が嫉妬をしないでいられるかどうかは分からない(あ、でも悶々としても嫉妬はしてないか)、しかし嫉妬されるのも詮索されるのも嫌なタイプなので、この筆者の唱えるつながりは共感できる。
    色々な年代や立場や性別や考えの人に読んで欲しいけど、全く理解できな人もいるかも。

  • 結婚という同調圧力に抗するのは大いに結構なんだけど、ここまでしゃかりきに反論するのは正直言って痛いわぁ。うるさい人には『君は君、我は我なり、されど仲良き』の精神で適当にあしらっておけばいいと思う。

  • 会社の図書館で思わず借りてしまいましたw理論武装というだけあって、実際にどう答えるか色々なバージョンで書いてあるのですが、それがどうも・・・安っぽい印象を持ちました。ただ、「カップル単位的な考えは排他的で、他人を省みない」や「恋愛なんて案外単純で大したものではない」といったようなことが書かれていて、ここは確かに納得しました。

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著者プロフィール

立命館大学大学院・先端総合学術研究科非常勤講師。「ユニオンぼちぼち」執行委員。DV加害者プログラムNOVO主催。男性相談等各種相談員。
著書:『デートDV・ストーカー対策のネクストステージ―被害者支援/加害者対応のコツとポイント』解放出版社、2015年、『閉塞社会の秘密―主流秩序の囚われ』アットワークス、2015年など。

「2016年 『新版 <働く>ときの完全装備』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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