- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035693
作品紹介・あらすじ
10年以上デフレ下にあり、長期停滞が続く日本。その原因は、日本経済に急ブレーキをかけてきた日本の中央銀行である日銀(日本銀行)にある-。日銀総裁を始めとする「日銀貴族」たちの"トンデモ発言"を吟味しながら、日本の未来にとって何が必要なのかを具体的に考える。
感想・レビュー・書評
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実は経済学に興味を持ったキッカケになった本。日銀の不作為は、今は結構知られている事だが、この当時は殆ど知られていない中で、タイトルに興味を惹かれ読むと、デフレの原因に対する問題点が的確に説明されており、彼の言い分は正しかったと言う証明になっている。
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鮮やかな論理でデフレの原因と日銀の罪を論破。インフレターゲットなど、今まさにデフレ脱却にむけての動きが見られる事を3年前に書いてある。このままデフレ脱却で本書の内容が正しい事が証明されるのか楽しみ。
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現代における日銀の「功罪」を徹底追及した新書。
功罪というか、罪ばかりなんですが・・。
ただ、著者は日銀に個人的な私怨があるのか、ちょっと言葉が攻撃的で、客観視点での事実面がちょっと薄れている印象を受ける。
もう少し冷静に書いてくれれば、説得力ある内容になっていたのではないだろうか・・。
残念でならない。 -
20110518読了。
著者の主張は「日銀はデフレ脱却するための手を打っていない」というもの。
その主張をするために色々な「日銀ここが悪いよ」というのをつらつらと書いている本。
しかしその主張がまとはずれな点も多い。
本当に的を得ている主張もあるのかもしれないが
ほとんどは問題にもならない重箱の隅をつついて大きく騒いでいる印象。
(たとえば、白川総裁は年収3000万オーバーな上に
日銀法によって国から解雇されることもない。だからおかしい、みたいなつながってない論法がえんえんとかかれている)
文章は長く書けばよいものではない。
大事なところのみを書き、本筋と関係ないことは書かないことが
説得力、信用の向上につながるのだなあ、と反面教師的に学ばされた一冊。 -
日銀批判の本。
あまりにも日銀への毒舌っぷりに筆者の主張が弱まってる感がある。
ようは、金融緩和して物価を上げることで、失業率低下(フィリップス曲線)になり皆ハッピー。 -
読んだ。
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上念さんの本の図らずも2冊目です。要点は前に読んだものと大差ないですが、日銀貴族が生まれた歴史、日銀のトラウマ等々の話は、例え話もたくさん交えていて(ハルマゲドン、藁人形、デフレファイター等々・・・)面白かったです。御用学者の話は驚きでした。
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上念氏の日銀のデフレ放置批判。白川総裁など就任当初から評価などしていなかったが、いよいよの引き締め屋の正体を露呈させてきていて気持ちが悪い限りである。上念氏の批判内容は、日銀はデフレをターゲットとしている政策を行っているという点がある。
読者に金融政策によって、日ごろの今以上に楽にはなるのだということを金融緩和に批判的な人にも理解でき、説得するために書かれ本。
短時間でさらりと読める。
経済格差、円高、デフレ、変動相場制と固定相場制、アルゼンチンの通貨危機、成長率と金融商品への投資などに関心があれば、読んでみて損はないと思う。