- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036218
感想・レビュー・書評
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非常に面白い視点からの研究で、大変ためになった。もともと荻上チキさんはテレビ・ラジオ等で好きだったが、この本ですごい人なんだなぁと再認識させられた。自分はそれほどヘビーなネットユーザーでもないし、SNSも閲覧専門だが、そんな自分でも情報を鵜呑みにしないということが重要なことがよくわかった。
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何もしない善意より、何かする偽善の方がよいという言葉に対し、震災の様な有事の場合、何かするのなら結果につながらなければ意味がない的なことを著者が発言していた。
この本でも震災の様な非常時には、デマは人を殺すことがあるというスタンスがとられている。
限られた物資しかないのに、それがデマによって間違った所に届けられたりなど。
意外とその当時ネットを見ていなかった自分としては、そんなの信じるか?というのも多いのだが、やはりその状況だったら信じてしまうのだろうか?
普段から情報のソースの確認や少し考えてみることが重要だと思わされる一冊。 -
恐ろしい。
流言やデマが流されることが、ではない。自分がそういったデマを流す側になってしまう可能性があることだ。
この本のデマのいくつかは、僕もTwitter上で見かけた。
○○で爆発が起きた。○○で助けを求めている。被災地で犯罪が多発している・・・。
RTはしなかったと思うが、いくつかは、信じていた。何も考えずにRTすることは、デマを広め人の命を奪う可能性もあるということだ。
デマを広めないためには、
情報を疑うことが必要。
不確かな情報にも関わらず、拡散を希望するような内容や、マスコミが報じていないが、などの枕詞があるものにも注意、とのこと。
東日本大震災を同じ日本の当事者として、もう一度振り返る一冊。オススメです。 -
止める、調べる、注意する だね。
この震災でコミュニケーション基盤は広く浸透したけど、使う側のリテラシーを強くしていかないと、白痴に武器持たせるようなことになりかねんよね。次に311クラスの社会的な事件があった時に悪い方に振り切れないよう喚起しないといけませんね。 -
内容はだいたい想定通り。心情的にはもうちょっと後で読めばよかった。
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『検証 大震災の予言・陰謀論』を読み始めたので、再読。セットで読んだほうがいいでしょう。
Twitterやっていたら、当時はすごく混乱しただろうなと思う。停電していて、TVから情報得られなかったし。
1年たってからの第2弾が望まれる。 -
良著。目からウロコのような非常時のデマに対する処世術、などは(恐らく存在し)無いが、非常時だからこそ、専門家でもない人々は、冷静に、情報を受け取り、必要最低限を発信しなければいけない。
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世の中に大きな出来事が起きると、それに伴う流言やデマが飛び交ってしまうはやむを得ない。本書は、そうした状況にあって、どのような対処が可能かを論じている。ひとつは、各人がデマやチェーンメールを疑い検証すること、もう一つは、デマの根元を絶やすことはできなくても、拡散していくデマに中和剤を投入することはできるということ。当世の事情なので、ネット上の流言やデマに特化した内容だが、タイトルにある東日本大震災に関係なく、現代人としてネット情報リテラシー向上に役立つ 示唆が多く含まれている。