教室内(スクール)カースト (光文社新書 616)

著者 :
制作 : 解説・本田由紀 
  • 光文社
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感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334037192

感想・レビュー・書評

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  • 上手いネーミングだが、そういった表現を使わなかっただけで昔から階層は存在した。さも新しい発見のように事例を挙げるのみで、結論も意見も無いに等しいのは残念。本質は学校制度により作られる問題ではなく、そんな事ばかり意識する子供たちの価値観や倫理観の問題ではないか?。各々の成人後のカーストが参考資料であったら面白い。201412

  • 教師って 社会経験を義務化しりゃ改善しそう

  • 自分の書いた卒論考えればずっと立派だけど、でも修論は修論な訳で、なによりたった4人の知り合いの教員サンプルだけで色々語られても、「で?」としか。。

  • 第1章 「スクールカースト」とは何か?
    「いじめ」はみんなが作るで、1986年「葬式ごっこ事件」取り上げられている。記憶ではこれ以前にも社会問題になった事件があったような気がする。
    第2章 なぜ今、「スクールカースト」なのか?
    マンガ「フルーツバスケット」のセリフ(…お母さんに知られたら恥ずかしくて…そんな自分が嫌われたらどうしよう…)を例に、親子関係がうまくいっている子どもなら、親に助けを求めるのは難しいと書かれている。このような解釈もあるのだろう。
    3,4章は読むのがキツイ。5章は更に。確率的に「下」だった教師よりも「上」だった方が大勢と思われる。
    著者も書いているがサンプルの偏り感は否めない。

  • とにかく薄い。なぜ売れているのかがわからない。
    調査対象となっている教員が著者の周りの教員だけというのも疑問である。
    それにこの本に出てくる教師の話はあまりにひどい。
    調査に関する批判
    ・年齢層別の教師への調査(20代・30代後半・40代・50代)
    ・校種毎の教師への調査(幼・小・中・高・私立校・大学)
     著者も指摘しているが,「調査」にしては,あまりに対象が少なすぎる。これでは一方的な立場からみた思いつきのおしゃべりになってしまう。
    また教師とひとくくりにしても力量に差がある。ほとんどの教師は「自分はまんざらでもない」と過信している。しかし同じ20代でもピンからキリまで指導力に差があるし,逆にベテランだからといって指導力があるというわけでもない。おそらく,著者が調査した教師は力量が圧倒的に不足しているように思われる。
    それは次のことから明確に判断できる。
    ①K先生→ホウキを使って掃除ができるということは,「勢力の高さを示せる一つの(中略)何かなんだ」
    ▶そこで手だてを打てるのが教師である。権力構造を壊せるのは教師だけなのにこのK氏はただ見ているだけだ。子どもは放置すれば弱肉強食の権力構造になる。
    ②Y先生→1年間本当に誰だかわかんない子っているのもいるんだよね。
    ▶教師が子どもの名前を覚えるのは最低限のこと。子どもと出会う前までにクラス全員の名を覚えて4月教壇に立つのが常識である。
    ③M先生→何でもいいやって子は,うん,それなりの言われたとおりの生き方で生きていけばいいよな。熱意がねえから。
    ▶子どものやる気に火をつけるのも教師の大事な大事な仕事だ。それができない教師は教師ではない。できないとしてもそれを「熱意がない」と子どものせいにしているのは教師の仕事の放棄である。
     このように見ても,力のある教師ではないことがわかる。
    著者の友人を批判しても仕方ないのだが…。

    「調査」には,このような方以外の教師,スクールカーストを取り払って全員が生き生きと生活している学級の教師にも調査を広げなければならない。
    教育について研究し,本を出すところまでやるのならば,しっかりと覚悟をもってやってほしいと思う。

  • スクールカーストは、他者を隠微におとしめるコミュニケーションのあり方が、グループ単位である程度固定化されたものである」それゆえ問題化や解消は困難」スクールカーストはいじめと連続しており、いじめの培地となる。いじめの根源であるところの生徒間の「地位」と「序列」。序列がこの世から亡くなることはありうるのだろうか?本書はそうした身近に存在する学校内の見えない序列について初めて積極的に定義しようとするパイロットスタディとしてのスクールカーストへの解明と分析への挑戦。

    • だいさん
      カーストの名から連想できるように、生涯?付きまとうこと&利用して秩序を保とうとする教師、も問題有では?
      カーストの名から連想できるように、生涯?付きまとうこと&利用して秩序を保とうとする教師、も問題有では?
      2013/11/20
  • 私はこの本に関しては真面目にレビューを書くことができない。
    なぜなら、自分は教室内カーストに自覚的だったことが殆どなく、この文章をよんでも"そうそう"と相槌をうつことができないのだ。

    自分の小中学校を振り返ってみるとこんな感じだろうか。
    ・圧倒的に勉強ができる子
    ・ときどきいじられキャラ
    ・本質的には他人に興味がない
    ・寡黙ではあるが話を聞いて臨機応変に話を広げることができる
    ・グループは優等生兼スポーツ系グループ

    おそらく、自分のいたクラスカーストがあったとしたら、スクールカーストの埒外に自分はいたのではないかと思う。今もそうだが、自分はグループで上・下とか思うことが少ないことも、その要因かもしれない。

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