- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334039479
感想・レビュー・書評
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人類はどんなにか進歩してきたかもしれないが、随分だくさんのものを落っことしたり、忘れたりしてきたもんだ。
それを発掘するのが、社会学?
知識の量も大事だが、それをどう小さな脳みそに入れていくか、がとても大事だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古市憲寿さんが、主に「社会学とは何か?」について大物社会学者12人と対談した雑誌の連載を1冊にまとめた本。
古市さん含め、各人の社会学に対する距離感は、十人十色といったところ。役に立つ/立たないだけでも立場はだいぶ異なるようです。
社会学の大家たちが、社会学をどのように見ているかが分かるという点で、とても勉強になりました。 -
2016/12/23
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社会学部を卒業して長い年月が経ちますが、ほんのさわりの部分、その視点自分の血肉なっていたようです。
本書で多くの教授が語るように、社会学とは視点を得るものなんでしょう。何一つ変わらないものはないこと、現在の当たり前こそ消えることを前提に考えること。その視点は生きることをほんの少し楽にしてくれる -
以前から面白くて社会学の本を読んでいたものの、同時にきわめて実態が掴みづらいと思っていた「社会学」という学問。
そして失礼ながら、著者をはじめ社会学者という肩書きを持つ人をメディアで見るたび、社会性を -
「社会学って何?」と聞かれて答えに困ってしまうのは社会学出身者あるあるだと思うのですが、古市氏が、著名な社会学者に真正面からこの質問をぶつけていく本。
面白かった!
この本を読んでも、「社会学とは」を自分なりに簡潔に言葉にするのは難しいけれど、自分のバックグラウンドはやはり社会学なんだということは確かめられた。 -
若手社会学者の肩書を持つ、古市憲寿が12人の社会学者と対談する。最初に聞く質問が、
「社会学ってなんですか?」
というもの。
各人それぞれの社会学の定義を持っているが、その中で橋爪大三郎の定義が一番すんなり受け止められた。
いわく、社会科学の成立と同時に社会学は誕生した。
政府とは何か、法律とは何かを考え始めたら政治学ができた。
市場がだんだん一般的になるにつれて経済学ができた。
政治学も、経済学も扱わない「社会」というものについて、社会を丸ごと考察する社会学が誕生した。
つまり、特定分野の社会科学が誕生していった結果の残り物が社会学である。
そして、特定分野のタコツボ化が進み社会学は細分化している。
実のところ、今必要とされる学問は社会学ではないかと思っている。
イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ現象、それに韓国大統領に対する怒りの声、EUの右傾化、
新聞やTVメディアのエスタブリッシュメントは、これらの現象を見抜けなかった。
その理由は、経済学や政治学に基づきすぎたのであって、経済からも政治からも見放された人たちの分野を見過ごしたからではないのか。
そこに光を当てるのが、社会学だと思う。
最新のテクノロジーを扱う理系分野にも社会学は必要だ。
新しい製品、新しい技術が社会にどのような変革、影響を与えるのかを技術者は自問するべきだ。
そして、社会をより良くする技術を生み出すことが技術者に求められる。
理系から言わせると、文系学問は胡散臭い。
現実にないものをこねくり回して、理論を生み出している。
しかし、理系は専門化しすぎて技術が社会に与える影響を俯瞰することができていないのではないか。
理想を言えば、理系と文系の融合。
社会全体を俯瞰しながら、社会に良い影響を与える技術を生み出すことができる人材が必要だ。
社会学とは何か。
漠然としすぎて分からないが、社会学者の数だけ社会学の定義があるというフワフワした学問、ということがわかった。 -
上野千鶴子さんの章まで読了
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抽象的でやっぱりよくわかりませんでした
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2016/11/11読了。