龍臥亭事件 上 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334071745

感想・レビュー・書評

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  • 石岡君が岡山県の山奥にある龍臥亭にて連続殺人事件に巻き込まれる。
    密室の不可能犯罪、猟奇的で残酷な所業。
    犯人は?殺害方法は?村の業とは?
    謎がいっぱいのまま下巻に突入!

  • 御手洗シリーズ。といっても今回の主役はワトソン役の石岡君。
    岡山の山奥にある龍臥亭という旅館を舞台に起こる連続猟奇殺人事件。
    横溝正史の八つ墓村のモデルとなった事件がベースとなっております。
    冒頭からいきなり御手洗が横浜馬車道のアパートを出ていって一年というくだりにびっくりしました。エーいつの間に!ひとりぼっちの石岡君が寂しそう。
    これまで御手洗に頼りきりだった石岡君が、劣等感と孤独にさいなまれながらも果敢に事件に挑む姿は応援せずにはいられません。
    上巻を読んだ限りではまったく意味不明の事件ですが、これをどう解決に持っていくのかが楽しみ。下巻に続く。

  • 本作の主人公はいつも語り手に回っている石岡君です。
    石岡君が事件の謎に挑んでおります。
    この物語は昭和13年に起こった実際の事件の津山30人殺しを背景にしています。
    事件は相変わらず島田先生お得意の密室殺人や人体消失等の不可能犯罪です。
    謎はとても興味深くおもしろいです。
    下巻に続きます。

  • いしおかせんせががんばってます。御手洗の手紙のくだりは、愛(?)がこもっててなかなかよかったです。あとJKな里美といしおかせんせが出会うおはなしでもあります。

  • 「八墓村」と同じ事件を下敷きにしてる。

  • 御手洗シリーズ、というよりも石岡君。実際の事件をモチーフにした、暗い雰囲気のお話。

  • 『龍臥亭幻想』を読むために再読しました。忘れているところが結構あったので。『涙流れるままに』を読んでからこれを読んだので、また違った視点で読めたなあと思います。

  • 御手洗潔・吉敷竹史シリーズ

    御手洗が石岡を残して馬車道から旅立った。二宮佳世という女性からの相談。霊感を辿り先祖の悪行を浄化しなければならないとのお告げ。彼女に連れられ貝繁村にたどり着いた石岡。龍臥亭にたどり着いた直後3階の部屋で起きた銃撃。被害者は菱川幸子。密室での殺害事件。彼女の引いていた琴のなぞ。その後も密室状態の同じ部屋で射殺される使用人の中丸晴美と倉田エリ子。盗まれる遺体。奇妙な装飾をされて発見される遺体。二宮佳世が霊感で発見した人の手首。事件直前に殺害された小野寺と言う琴の師匠のもの。犬坊菊子の射殺事件。戦前に起きた都井陸雄という男が起こした30人殺し。小さな娘と龍臥亭に滞在するミチという女性の謎。

  • 下巻にて。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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