龍臥亭事件 下 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334071752

感想・レビュー・書評

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  • 薄々分かっていたけど、御手洗潔は出てこなかった。石岡くん、事件解決、さらに体も張って守りたい人守れて、頑張ったね。

  • 石岡くんすごい!!不器用ながらも自力でたどり着いた真実。ワトソン役が1人で解決するっていうのは目新しい。

    この作品ではワトソンの探偵からの自立を描いている。ほんとに感動した。犯人を追いかけて撃たれるところも手に汗握るし、ラスト犯人を御手洗なら救えたかもと緊張の糸が切れ涙するシーンも胸が熱くなる。

    津山三十人殺しについても深かったし、その実際の事件をミステリに落とし込む島田さんも凄い。

    しかし石岡くんは他のワトソン役と違ってすごい実物大ですね笑(怪我して子供のように叫ぶし、女子高生の足ばっか見てる笑)そこが愛しい。

  • 津山三十人殺しの起きた舞台で起こる連続殺人事件。
    下巻からは当の事件の手記を綴った部分が多く、一種の歴史ミステリと読んでもいい作品。それプラス機械トリックありの現代事件解明。
    ミステリ要素抜かせば押切蓮介も似たような作風で描いてたね。

  • 御手洗潔シリーズ。
    御手洗潔は手紙でしか登場せず、石岡君が探偵役なので心配なことこの上ない感じで進みます。後ろ向きな彼ですが、彼が中心にいるだけで死体が出ようが妙に和やか。読んでいるときはそれがさして気にならないというのがまた不思議です。
    津山の三十人殺しの話が出てきて、いつも通り、その描写は長いです。

    シリーズ未読の方は他の作品から入ることをお薦めします。

  • 下巻は都井睦雄の話が大半を占めてます。
    むしろミステリー部分がオマケでこっちがメインとすら感じる。
    この部分だけで一冊の本にしてもいいくらい、読み応え十分でした。
    とりあえず、石岡君よくがんばった!!と拍手を送りたい。
    最後の最後までこれでいいのかなあってるのかなとおろおろしながら推理を披露するのが石岡君らしくて微笑ましかった。
    御手洗は超人的な発想と膨大な知識によって事件をさくっと解決!なのでいつも口ぽかーん状態で御手洗がいうならきっとそうなんだろうと若干置いてけぼりを食らうのですが、石岡君はある意味読者と同じ目線というか、地道な調査でもってじわりじわりと真相に近づいていくという、いつもの御手洗シリーズとは少し違う感じで楽しめました。
    御手洗からの手紙にはじーんと来ました。
    石岡君を突き放したのは御手洗なりの優しさだったのですねぇ。
    でもやっぱり御手洗が出てこないとちょっと物足りなかったなー。

  • 上巻からの続きです。
    石岡君には少しハラハラさせられましたが、謎はどうにか解決しているので良かったです。
    石岡君はやれば出来る子です。

  • 御手洗からの手紙と電報。「リュウコワセ」の謎。行方不明になった使用人の守屋敬三と藤原。貝原のバス停で発見された守屋の遺体。自分の家族に降りかかる不幸を娘にかかる前に振り払おうと100度参りを行うミチ。何者かに銃撃されているミチ。石岡のガード。中に発見した犬坊一男の遺体。連続殺人事件の遺体の状況に不振を持った石岡の捜査。地元の歴史研究家・上山評人の話を聞く石岡。昭和初期に起きた猟奇殺人事件と今回の殺人事件に隠された秘密。都井陸雄が起こした30人殺しの実際の姿。ミチを狙う謎の人物。

  • いしおかせんせががんばりました!な下巻。実際の事件を元にしたのだそうです。珍しく、島田先生のあとがきが。かなり湿っぽい感じのテーマでした。いしおかせんせい!じょしこうせいにてをだしたら犯罪だとおもいます!石岡先生は純朴なくせして、見境ないところがかわいいですw

  • 「御手洗 潔」シリーズ!石岡君が主役♪

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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