新書100冊~視野を広げる読書 (光文社新書 1273)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 305
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334100674

作品紹介・あらすじ

今、何を読めばよいのか? 日増しにあふれる情報の海で、真に頼れるメディアは何なのか? 多彩な領域の専門家が、各分野の核心をコンパクトにまとめる「新書」もその一つ。本書では、近年に刊行された5000冊の新書から100冊を厳選。学問の最先端から、きょうのニュースの背景まで。現代のエッセンスを1冊に凝縮。素朴で身近な100の「問い」から、新たな視界が開けてくる。この1冊で、「知」の足場を築く。

感想・レビュー・書評

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  • 新書という容れ物が好きだ。

    よってこの本を見つけた時、ほぼ中身を見ないで買ってしまった。読み進めるうち少し違和感を感じ始めた。

    取り上げている本のジャンルに少し偏りが感じられたのと、新しい本が多いこと(新しい本が多い事は「はじめに」ふれられている)。

    作者の専門が倫理学らしいので、科学哲学も含めて、その系統の本が多いのは仕方ないかもしれないが、もう少し歴史系や経済系、そして現代的課題に取り組んだものなどもあるのではないかと感じた。

    最後に「新書大賞」に関する批判が載っているが、納得できる部分と、その批判は本書の取り上げている本にもそのまま当てはまる部分が少しあるとも感じた。

    ともあれ本書で取り上げられている本は未読のものが多いので、まずは読んでからその是非は考えたい。

  • 個人的には何だか久しぶりに感じる新書の新書。しかも、最近気になっていた著者の手になるものときたら、読まない選択肢はない。直近4年くらいの新しい著作からのチョイス、ってのも素晴らしい。モノによっては、どうしても時間の経過による色褪せが避けられない作品が多いから、新鮮さが保たれているのは大きい。ただそうなると、必然的に読みたくなる作品もどんどん見つかる訳で…。結果的に、『是非読みたい!』と『気になるかも』を合わせると、半分以上になってしまった(苦笑)。さすがに列挙する訳にいかず、適宜本書を参照することに。新書大賞には批判的な考えが綴られているけど、そういうのをかなり参考にする自分としては、ちょっと耳が痛い感じ。それもあってか、本書の100冊のうち、既読のものはほんの数冊に過ぎなかった。ピックアップ作品が面白かったら、積極的に氏の推薦図書をチェックするようにしなきゃ。

  • 自画自賛の傾向もあるが選考基準は妥当(作者の本も面白そう)で科学、歴史、政治、哲学と幅広い。作者の感想のみならず過去の体験も綴られており読みやすい。
    個人的には巻末の新書大賞に対する批判が痛快だった。

  • 新書が100冊紹介されており、1冊あたり4pほどの短文で紹介されている。興味がある本はより詳しく読もうとなるし、興味がない分野も4pとまとまった内容でざっくりと知ることが出来るので面白い。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569200

  • 2023.12.23 読書開始


    本書からの選書12冊
    成田憲保『地球は特別な惑星か?』(ブルーバックス)
    高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学』(講談社現代新書)
    神代健彦『「生存競争」教育への反抗』(集英社新書)
    村上靖彦『ケアとは何か』(中公新書)
    幸田正典『魚にも自分がわかる』(ちくま新書)
    須藤靖『宇宙は数式でできている』(朝日新書)
    賀茂道子『GHQは日本人の戦争観を変えたか』(光文社新書)
    陳天璽『無国籍と複数国籍』光文社新書)
    野村泰紀『なぜ宇宙は存在するのか』(ブルーバックス)
    岩立康男『忘れる能力』(朝日新書)
    笠原十九司『憲法九条論争』(平凡社新書)
    半藤一利『昭和と日本人 失敗の本質』(角川新書)

  • 論理学者である著者が自身の人生で出会って意義深かった新書について紹介するエッセイのような本。
    理系の学者らしく、ブルーバックスなどゴリゴリの科学系も入っていて面白い。
    新書というとビジネスや社会学などの文系に偏りがちだと思うが、歴史や科学など幅広く紹介していて好感が持てる。
    また、各本につき2ページ程度で紹介されているので、ちょっとの隙間に読むのに持ってこい。
    もちろん2ページの内容で何かわかるはずはないので、面白そうと思った本を買って読むのが一番いいだろう。

    著者が最後に記していたように、他社の本の紹介でも掲載する光文社の懐の深さには感銘を受ける。

  • 普段あまり新書に馴染みがない人にとって、入り口になるのでよかったです。

  • 約5000冊の中から選び抜かれた100冊を紹介。ただし「新書大賞」とは選定結果が著しく異なるという状況に。この論争?は結構面白いので中公新書サイドからの反論に期待したいところだが難しいだろう。なら、他の作家から様々な意見が出てきても良さそうな気もするが、「賢者は黙して語らず」なのかもしれない。

  • 「圧巻」と言われた本書は想像以上に「厚巻」で読むのに時間がかかってしまった.
    必要以上にネタバレしないようにして本の魅力を伝えるというのは至難の業である.100冊も紹介されているので,ずいぶん幅広い分野をカバーしていることになる.これを読んで読みたくなった新書は複数冊あり,それらを全部読み終わるまでにはもっと時間がかかることであろう.

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著者プロフィール

國學院大學教授。1959年生まれ。ミシガン大学大学院哲学研究科修了。専門は論理学、科学哲学。著書は『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』『フォン・ノイマンの哲学』『ゲーデルの哲学』『20世紀論争史』『自己分析論』『反オカルト論』『愛の論理学』『東大生の論理』『小林秀雄の哲学』『哲学ディベート』『ノイマン・ゲーデル・チューリング』『科学哲学のすすめ』など、多数。

「2022年 『実践・哲学ディベート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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