長い長い殺人 (光文社文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 光文社 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334728274

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長い長い殺人 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「吾輩は猫である」の猫の視点からの作品であったが、この本は、財布からの視点で、持ち主を、見ているのが、とても新鮮に思えた。
    そして、一つずつ物語が違うのだけど、財布達の視点から、持ち主の行動や、お金の流動等が、描写されながら、短編小説が、長編小説になって行き、少し長いが、読み終えてしまった。

  • 伊坂孝太郎みたいに、いくつかのストーリーがだんだんつながっていく感じ。

    それぞれの主人公の財布目線で話が進んでいく。

    財布からは、見えないのだけれど、音で多分こうしているだろう!みたいな書き方が多い。

    一応、財布にもいろんな個性のある奴がいて、話し方がそれぞれ異なっている。
    結構、持ち主に似た話し方をする。

    でも、気づいたら財布とか全然関係ないような進み方になっている気がした。

    で、結局犯人誰なんだろう?
    塚田はどうやって殺しをしたのだろう?

    と考えるけど誰かはさっぱりわからない様子。
    でも、最後にあっけなく終わってしまう感じ。
    なんか、あんまりパッとしないな。

    とりあえず、鼻炎の警備員が腹たった!!
    マジ、蹴りかましたいと思った!!

    読みやすいということで、4点つけました。
    3.7点くらいなんだけどね。

  • 久々に再読。ここにも、模倣犯の端緒となる犯人像が描かれている。しかし、財布の視点から語れるミステリって今読んでも斬新。

  • テレビドラマ化されるということで興味を持ち読んでみました。内容としては事件の鍵を握る登場人物のそれぞれの財布という視点から物語が進んでいくという展開で、財布にもいろいろ個性があるところが非常に面白く、新たなミステリー作風で、さすがは宮部みゆき!と思わず唸りたくなる作品でした。人間の支配欲(プライド)というのが事件の謎を解く鍵という発想も良かったですね。この作品も宮部みゆきのミステリー代表作の1つであることは間違いありません。テレビドラマも見たくなってきました!

  • 事件を語るのは、財布である。
    刑事の、被害者の、目撃者の、あるいは犯人の…?

    財布の視点というのは非常に面白いアイディアだし、
    章ごとの構成も優れている。

    でも、私はなぜか、あまり宮部みゆき作品が得意でない。
    実力派によるミステリだから、途中までは確かにハラハラ感があり、読ませる。
    ただ、伏線が回収され謎が明かされ、話のオチがつくという
    ミステリ小説にとって最も大事とも言える場面で不満が残る。

    「ああ!なんてすごい展開なんだ!」
    と、身震いしたくてうずうずして読み進めたら、
    結局、期待していたほどの展開がないまま終わってしまい、
    「あ、まあそんなもんか…」
    と、素に戻されてしまった感じがするのだ。

    もちろん、感覚には個人差があることを強調しておく。

  • おもしろかった!
    財布目線っていう斬新な発想だったけど、十分に感情移入もできたし、現場にいるような臨場感もあった。

    そして、善人と悪人の配置バランスもいい感じ。

    ところで、わたしのお財布は今何を語ってるのかな、と。こんなに近くに目撃者がいたら悪いことはできないね笑。

  • 模倣犯を彷彿とさせるような残虐な事件で、読んでいて辛かった。
    語り手は財布という変わった手法だったが何となく感情移入でき、もどかしさが募った。
    「この人は死なないで」と何度思ったことか。

  • あえて財布に語らせる必要もない章もあるけど、その見事な手法を堪能出来れば十分。

  • おもしろかった、財布を語りべに話がどんどんと繋がっていくのは圧巻。だけど、ちょっともったいなかったかなあ真犯人が最後の最後でぽっと出てくるのはあまり好みじゃないのですよね(・ω・`)でも財布がそれぞれにそれぞれの持ち主を大切にしてて微笑ましかった。

  • 主人公は、お財布!!
    人間じゃないよ(笑)

    刑事さんの、お財布。
    強請屋の、お財布。
    小学生の男の子の、お財布。
    死者の、お財布。
    犯人の、お財布。
    とか全部で10個の、お財布の視点で進んでいく持ち主への愛情・持ち主の行動やお金の使い方。
    その中で起こる保険金殺人。
    犯人やと思ってた2人は実は犯人じゃなくて最後の最後で真犯人のお財布が語りだすなんて、、、。
    持ち主の事を誰よりも知ってるんは本人よりも、お財布?(笑)

  • 財布が物語るストーリーだが、財布の個性を引き出すために多くの呼称が用いられおり、流れがつかみにくい。ミステリー感があまりなく、ストーリーよりも財布が物語るという形式重視の小説な感じ。

  • 殺人事件が解決するまでをいろいろな人物(財布)の視点で描いた作品。
    どんでん返しがあるというわけでもないですが、少しずつ事件の詳細を明らかにして引き付ける展開はさすがだと思います。
    財布の一人称で進んでいくので、それぞれの財布にキャラ設定がされているのもインパクトがありましたが、そのためちょっと人物のキャラが霞んでしまったように感じました。

  • 物語も終盤になったころ、ようやく気づいた。表紙が財布の写真であることに。

    最初に『かまいたち』を読んだイメージが付いて以来、いまひとつ食指が動かなかった宮部みゆき。でも、有名どころだからもう一冊くらいはと、「借りては返し」を半年くらい続けていた本。

    読み始めてすぐに、ああやっぱり「上手い」作家さんなんだと思う。でもやっぱり好きにはなれな……と思いきや、3章あたりに入ってからは続きが気になってそわそわし、そのまま隙間時間を目一杯活用して(最後はかなり夜更かしして)読み終えた。

    猫や犬の視点で進むお話はあっても、無機物視点というのはあまり聞いたことがないように思う。絵本や童話では見たことがあるが。

    先生が持つ、はっきり物を言いつつも気遣いのできる奥さんと、優しい叔母さんを慕う少年の2組が、特に印象に残った。

  • さすがは宮部みゆき!考えることが普通じゃない!
    なんたって語り手はサイフ!持ち主はいろいろだけど、全てサイフの語りだけで構成されてる。人間が知ることのできない秘密を知ってるのがサイフ。常に側にいるからね。
    しかしアイデア自体はすごいけど、事件自体は割合フツー。名声を追い求めた男女による、アホな男を使った連続殺人。
    よく考えられてるとは思うけど、宮部さんはもっとデキるでしょう!

  • 財布目線で事件の全体像を追っていく。ストーリー展開は面白かった。なぜ『長い長い』殺人なのか、は少し疑問が残った。

  • わたしは、本革製の財布。そしておそらくは、この世でいちばん危険な財布。

  • 稀代のストーリーテラー、宮部みゆきの初期(僕が大学に入学した頃)の作品。過去読んだかさえはっきり記憶になく、新鮮に読めました。とてもクラシックな宮部みゆき作品で、後々の幾つかの名作のプロトタイプ的長編。ネットも携帯もない時代の社会派娯楽作なのに古臭さがない。ほんと凄いよなあ。次は「理由」をぜひ再読したい。

  • 財布目線の物語が読み進めていくうちに止まらなくなる。展開はあまり楽しめたものではなかったけど、それぞれのストーリーが繋がっていく部分が面白かった。

  • 面白い視点から展開する。凄く面白かった!あっという間に読み終えた。

  • 『別冊小説宝石』1989年12月初冬号~『小説宝石』1991年2月号にかけて掲載され、1992年9月に刊行された本だそうです。1987年のデビューから2年後、まだまだ初期の頃。文庫も普通に入手できますが、初出は27年も前なのですね。

    そんな時代に書かれた作品で、携帯電話があればおびき出されることもなかったのに…とか、予約してあったゲームソフトを恐喝されて強請り取られてしまうのは時期的にドラクエ3(http://www.gamegyokai.com/history/dq3.htm)かな、今では考えられないな、そう言えば宮部みゆきゲーム好きだもんな…、とか、愛車がトヨタのセルシオだとか、ところどころに時代を感じさせる表現がありますが、全体としては今でも違和感なく読み進めることができると思います。

    「ロス疑惑(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E7%96%91%E6%83%91)」を思い起こさせる劇場型犯罪を、探偵役、真犯人、被害者、証人などの【財布】を語り手とした色々な視点から浮き彫りにした作品です。
    事件や犯人は後の「模倣犯」を、語り手が意表を付いていることは「パーフェクト・ブルー(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4488411010)」を、そして一つの事件を様々な視点から語る手法は「理由(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4022642955)」に通じるなど、初期の宮部みゆきの、何というか「典型的」な作品です。あ、誰もに好感を持たれそうな女性が被害者になるのもパターンですね。

    何よりも語り手が「財布」であることがまず目にとまりますが、でも、読み進めていくとそれ自体はあまり重要な要素ではありません。持ち主がよくお金以外の「大事なもの」を財布にしまうのですが、財布自身にはそれが何か分からない、という形での伏線に使われているくらいです。
    どちらかというと、ミステリの三人称の語り口が神の視点で進むことに作者が抵抗を感じていたんでしょう。だから初期の作品は財布視点だったり、犬視点だったり、インタビュー構成だったりと、神の視点が登場しないよう工夫されているのではないでしょうか。
    「登場人物の名前を紹介するのに気を遣う」という主旨のインタビューを「改訂文庫版 まるごと宮部みゆき(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4022643331)」で読んだ覚えがありますが、読者も登場人物も知らないことが地の文に出てくることが、ミステリとしてルール違反に思えて仕方がなかったのだろうと思います。最近の作品では、ここまで凝ったことをせず、ほぼ一人称で語られているようですね。

    楽しみで人を殺し、証拠がないことをいいことに、そのことを世間に得意げに語る犯人像は、上にも書いた「模倣犯」だけでなく、「クロスファイア」にも登場します。これに関しては、しかし、最近の現実社会が虚構を凌駕してしまっています。自分とは何の関係もない、何の落ち度もない他人を傷つける事件がしばしば発生する現実に比べ、「他人を痛めつけて楽しむ」「自分を大きく見せる」という理由があるだけ、この犯人たちはまだ理解の範囲内に止まっています。

    こんな人たちは、今では実力行使に及ぶことなく、ネット弁慶になっているんじゃないかなあ。「黒子のバスケ脅迫事件(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%B1%E8%84%85%E8%B... 続きを読む

  • 何回読んでも面白い

  • 財布視点が斬新。でも財布視点じゃなくても良かったかも?

  • 同じ事件を違う目線からも見たい、と思う気持ちもあるけれど。
    たぶんこの話はこの語りだからこそ見える部分があったり、見えない部分があったりで引き込まれるんだと思う。

    ファンタジーは好きじゃないけどこういうのは好き。

  • まさか財布が主体となって話が進んでくとは思いもせず。

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