長い長い殺人 (光文社文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 光文社 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334728274

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長い長い殺人 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

  • わたしは、本革製の財布。そしておそらくは、この世でいちばん危険な財布。

  • 稀代のストーリーテラー、宮部みゆきの初期(僕が大学に入学した頃)の作品。過去読んだかさえはっきり記憶になく、新鮮に読めました。とてもクラシックな宮部みゆき作品で、後々の幾つかの名作のプロトタイプ的長編。ネットも携帯もない時代の社会派娯楽作なのに古臭さがない。ほんと凄いよなあ。次は「理由」をぜひ再読したい。

  • 財布目線の物語が読み進めていくうちに止まらなくなる。展開はあまり楽しめたものではなかったけど、それぞれのストーリーが繋がっていく部分が面白かった。

  • 面白い視点から展開する。凄く面白かった!あっという間に読み終えた。

  • 『別冊小説宝石』1989年12月初冬号~『小説宝石』1991年2月号にかけて掲載され、1992年9月に刊行された本だそうです。1987年のデビューから2年後、まだまだ初期の頃。文庫も普通に入手できますが、初出は27年も前なのですね。

    そんな時代に書かれた作品で、携帯電話があればおびき出されることもなかったのに…とか、予約してあったゲームソフトを恐喝されて強請り取られてしまうのは時期的にドラクエ3(http://www.gamegyokai.com/history/dq3.htm)かな、今では考えられないな、そう言えば宮部みゆきゲーム好きだもんな…、とか、愛車がトヨタのセルシオだとか、ところどころに時代を感じさせる表現がありますが、全体としては今でも違和感なく読み進めることができると思います。

    「ロス疑惑(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E7%96%91%E6%83%91)」を思い起こさせる劇場型犯罪を、探偵役、真犯人、被害者、証人などの【財布】を語り手とした色々な視点から浮き彫りにした作品です。
    事件や犯人は後の「模倣犯」を、語り手が意表を付いていることは「パーフェクト・ブルー(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4488411010)」を、そして一つの事件を様々な視点から語る手法は「理由(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4022642955)」に通じるなど、初期の宮部みゆきの、何というか「典型的」な作品です。あ、誰もに好感を持たれそうな女性が被害者になるのもパターンですね。

    何よりも語り手が「財布」であることがまず目にとまりますが、でも、読み進めていくとそれ自体はあまり重要な要素ではありません。持ち主がよくお金以外の「大事なもの」を財布にしまうのですが、財布自身にはそれが何か分からない、という形での伏線に使われているくらいです。
    どちらかというと、ミステリの三人称の語り口が神の視点で進むことに作者が抵抗を感じていたんでしょう。だから初期の作品は財布視点だったり、犬視点だったり、インタビュー構成だったりと、神の視点が登場しないよう工夫されているのではないでしょうか。
    「登場人物の名前を紹介するのに気を遣う」という主旨のインタビューを「改訂文庫版 まるごと宮部みゆき(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4022643331)」で読んだ覚えがありますが、読者も登場人物も知らないことが地の文に出てくることが、ミステリとしてルール違反に思えて仕方がなかったのだろうと思います。最近の作品では、ここまで凝ったことをせず、ほぼ一人称で語られているようですね。

    楽しみで人を殺し、証拠がないことをいいことに、そのことを世間に得意げに語る犯人像は、上にも書いた「模倣犯」だけでなく、「クロスファイア」にも登場します。これに関しては、しかし、最近の現実社会が虚構を凌駕してしまっています。自分とは何の関係もない、何の落ち度もない他人を傷つける事件がしばしば発生する現実に比べ、「他人を痛めつけて楽しむ」「自分を大きく見せる」という理由があるだけ、この犯人たちはまだ理解の範囲内に止まっています。

    こんな人たちは、今では実力行使に及ぶことなく、ネット弁慶になっているんじゃないかなあ。「黒子のバスケ脅迫事件(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%B1%E8%84%85%E8%B... 続きを読む

  • 財布視点が斬新。でも財布視点じゃなくても良かったかも?

  • 同じ事件を違う目線からも見たい、と思う気持ちもあるけれど。
    たぶんこの話はこの語りだからこそ見える部分があったり、見えない部分があったりで引き込まれるんだと思う。

    ファンタジーは好きじゃないけどこういうのは好き。

  • まさか財布が主体となって話が進んでくとは思いもせず。

  • 主人公は、登場人物の財布。連続した殺人事件の関係者をその財布が語ることで事件の真相が明らかになっていくという、何とも斬新な小説。

  • 2016.9.1読了
    面白かったんだけど、この人は事件とどう関わってくるんだ?と思ったら何にも関係なかったり、やたらと登場人物が多く、途中からつまらなくなった。展開も少し強引。

  • とても面白かった。
    一つ前に読んだ作品(ルームメイト)も面白かったけど、文章の質が全然違うなぁとしみじみ実感。
    登場人物の財布が物語を語るという突飛な設定も宮部みゆきの文章力と構成力で半ばそんなこと忘れて読んでいました。
    短編をつなげて長編にした?のか最後は一つにまとまるけれど、それぞれがそこまで深く掘り下げられていないのが残念だったように思う。
    新聞記者の嫁の話のときに戸籍上勝手に結婚させられていて、よくわからないラリった男が出てくるけれど、そいつは全然ストーリーには関係なく、ちょっと異様な感じがしてしまった。

  • 財布がその持ち主について語っていき、全体像を作っていくという構成は非常に素晴らしいと思いました。特に最後の50ページぐらいは、文章としての美しさもあり、現代の若者の姿を的確に捉えていると感じました。しかし、一つ一つの事件に対してそこまで深く描かれていなかった点が少し残念でした。

  • 財布が語り手のミステリー小説。
    視点が面白いのでサクサクと読める一冊でした。

  • 何年ぶりかで再読。

    10人の登場人物を順に主人公にして連作風にした長編ミステリー。そして語り部は全て主人公の「財布」というのが目新しい。この構成で破綻なくストーリーを完結する超絶技巧の文才だ。これでデビュー2年めの作品らしい。

    犯人は模倣犯を彷彿させると感じた。
    最後に犯人がもうひとり出てくるのと、それを探偵が推理するのは、ちょっと唐突感があるかな。

  • サイフ目線で書かれているとても斬新な話。面白かった!

  • 同じテーマの短編が一つの長編になっている。

    主観が財布だから、持ち主の状態(起きてる寝てる)に関係なく観察できる。それでいて人間に干渉しないできないのも面白い。
    結構、人からプレゼントされることが多いなぁ。自分じゃなかなか買わない道具かもしれない。

    どんどん読ませるから、推理って感じはしなかった。犯人も突然出てきた感じはするなぁ。それは財布目線だからか?と考えると、面白い。例えば、金銭目的なら財布の嗅覚が働いたのだろうか。

  • 長い長い長い殺人かと思ったら長い長い殺人
    だったので長いがひとつ余分でしたが、なぜ
    ハリルホジッチは長いを呼んだんですかね。

  • 宮部作品で一番印象に残ってる。財布の視点で語られる話はどれも短編としても充分面白いし、その話が繋がって見事な長編作品と仕上がってるのも本当に驚かされる。また読み返したい。

  • 財布が語る持ち主の行動と思いを通して物語形式で読み進み、最後まで犯罪のトリックに読者を振り回す素晴らしい作品。

  • こういう雰囲気の話が好きなのもあるんだろうなー 面白かった!
    財布の一人称も最初はコミカルに過ぎないか? と思ったんだけど読んでるうちに引き込まれてしまった。
    ストーリー的にはああだとああだからああだよな と思うところがなきにしもあらずだけど、宮部さんはたとえ語り手が財布だろうと、超能力者が出てこようと、すごく信じてお話を書いてるので、コミカルにならないのではないかなー。

  • 例えるなら、ふと気づいた時に誰かのクローゼットに入っていて、隙間から部屋の住人の様子を伺っているような、気づかれたらどうしようかとドキドキする感覚。

  • 最後の肩透かし感が不満

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